40代は、資産運用を始める“ラストチャンス”なんて言われることもあります。実際に「今から始めて間に合うの?」と不安を抱きつつも、実際にスタートを切った人ほど「もっと早く始めれば良かった!」という人が多いんです。60代から株式への投資はスタートした直後に暴落のリスクもあるのであまりお勧めできないですが、40代なら20年以上の投資期間が確保できます。実際僕が投資を始めたのも41歳でした。
子どもの進学、家のローン、親の介護、将来の自分の年金…。考えることが一気に増えてくる年代ですが、だからこそ“お金に働いてもらう仕組み作り”が本当に大切。ここでは、40代のリアルな資産運用の始め方・選び方を一緒に考えていきます。
証券会社を選ぶ際の重要ポイント
大前提として、ここでの証券会社選びは長期保有のNISAや高配当株の運用講座です。
デイトレードなど短期投資の場合は使い勝手な基準が変わってくると思います。
何を基準に選ぶべきか?
まず最初につまづきがちなのが、「証券会社、どこがいい?」という悩み。僕はネットで調べたりして自分には楽天証券とSBI証券が最適だと思いました。
実際、選び方のポイントは大きく分けて次の3つ!

- 手数料の安さ 売買手数料、口座管理料、投信積立の手数料、為替手数料など。「毎月コツコツ積立」なら手数料がじわじわ効いてくるので、意外と重要です。
- 取扱商品の幅広さ 新NISA・iDeCo、米国株、ETF、投資信託など、自分が使いたい商品をカバーしているかチェック!
- 使いやすいアプリ・ウェブ画面 パソコン派?スマホ派?操作が直感的かどうか、試してみるのが大事。使いづらいと結局使わなくなってしまうことも。
僕の場合は、「積立NISAをメインでやりたい&なるべく低コストで!」という基準で探し始めました。使いやすいアプリやウェブもありがたいポイントではありますが、積み立て設定などをしてしまえば毎日使うものではないので、そこまで重要ではないかもしれません。
手数料の安さは重要です。こちらの書籍も是非参考にしてください。
ネット証券 vs. 対面証券の違い
最近はネット証券(SBI証券・楽天証券・マネックス証券など)が主流です。
理由は簡単で、「手数料が安い」「24時間いつでも取引できる」「スマホだけで完結」だから。
一方、昔ながらの対面証券(みずほ証券・野村證券・大和証券・SMBC日興証券など)は、担当者と直接相談できるのが魅力。ただやし、正直「営業トークで不要な商品をすすめられた」なんて話も聞きますし、手数料もネット証券と比べて高め。ビジネスなので、人件費や店舗代などの経費を考えると手数料もネット証券ほど安くするのは難しいと思いますし、より儲けの多い商品をお勧めしなければいけない事情は理解できます。
なので僕の結論は、ネット証券一択です。特に自分で情報収集できる人、スマホ・ネットに抵抗がない人は、圧倒的にネット証券をおすすめします。

40代ならではの視点
40代は「失敗できない」「守りも攻めもバランス良くしたい」時期ですよね。
20代・30代の頃と違って、失うリスク”が現実的に怖いと感じる人が多いです。
だからこそ、以下の視点が大事です。
- 長期運用・分散投資が基本
- 「よくわからないから…」と放置せず、情報収集・比較をしっかりする
- 夫婦で話し合って“家族の未来”も視野に
特に「教育資金や老後資金とのバランスをどう取るか?」という悩みは多いので、何に、いつ、いくら使いたいのかを最初にざっくりでもいいから整理しておくと安心です。
40代におすすめ証券会社
僕の実体験・周りの利用者のリアルな声、そしてコスト・商品ラインナップ・サポート・独自サービスのバランスで、本当におすすめできるネット証券をランキング形式で紹介します。

楽天証券
ポイント投資・スマホアプリの使いやすさが最高!
- 楽天ポイント(通常ポイント)で投資信託・株・ETFが買える
- クレジットカード積立(楽天カード払い)ができてポイントが貯まる
- 楽天銀行と連携で普通預金金利もUP(2025年7月時点)
- 楽天経済圏ユーザーなら、ポイントもザクザク貯まる
楽天証券の嬉しいところは通常ポイントで投資信託を購入することができる点です。普段の楽天市場やクレジットカード利用などでもらったポイントで投資信託を購入することができるので僕は通常ポイントはS&P 500などの投資信託を買うと決めています。もちろん毎月購入できる額はそこまで大きくないのですが、ポイントが確実に資産に変えられているので嬉しいです。
残念ながら期間限定ポイントは購入には使えません。そちらは楽天市場で買い物をする際に利用するようにしています。
使っている感想としては、僕の妻もほぼノーストレスです。スマホ操作に慣れている方や「楽天ポイントを有効活用したい」人は間違いなくおすすめです。
SBI証券
圧倒的な口座数No.1。王道&定番の信頼感。
- 手数料が業界最安水準(現物株式・投資信託・米国株・ETFなど)
- 新NISAやiDeCoにも強く、運用商品のラインナップも業界トップクラス
- 積立設定が細かくできて、自動化が得意
- サポートや解説動画、セミナーも充実
僕自身もSBI証券も使っています。以前は国内の株式を買うときに単元未満の株は楽天証券では購入できなかったので、高配当株の保有に利用していました。現在は楽天証券の単元未満株(かぶミニ)で買える銘柄はNISAも楽天証券なのでそちらで購入していますが、楽天では買えない単元未満株はSBI証券で購入しています。
特に楽天はあまり利用しないという方にはおすすめです。なにより「迷ったらSBIにしておけば失敗しない」安心感があります。
NISA枠を使い切ったらリスク分散の意味でもSBI証券を使うつもりです。NISA枠を夫婦で使い切れたらですが(汗)
証券会社を選ぶ際によくある失敗・後悔ポイント
僕自身や周りの声をもとに、証券会社選びでよくあるポイントを紹介します。
一番多いのは、「よく分からないから証券会社や銀行の窓口で相談した」「逆に選びすぎて決めきれなかった」という2つです。
「分からないから相談する」というのは間違いではありませんし、むしろ良い行動だと思います。ただ、車屋さんに「車が欲しいけど、どのメーカーが良いか、どの車種が良いか」と相談しに行くと、自社の利益率の高い車からお勧めされると思います。
それと同じで金融機関の窓口も自社にとって都合のいい商品をすすめがちです。
メジャーなオンライン証券を選んでおけば大失敗することはないと思います。
それから「選びすぎ」についてですが、僕の周りでも資産運用を始めた人の多くが「もっと早く始めておけばよかった」とよく言います。証券会社選びに時間をかけすぎてしまい、始めるタイミングを逃してしまう人も多いんですよね。結果として、運用を始めて5年以上経つと利益が出ていることも多い(※保有している銘柄や資産運用を開始した後に暴落が起きていたりするとマイナスになっている可能性もあります。絶対に儲かるという話ではありませんので、その点はご注意ください。)ですし、15年以上続ければ貯金より資産が増えそう、と実感している人も多いです。
僕自身も、始めた時期が良かったこともあって、資産運用を始めて6年目で貯金では考えられないくらい資産が増えました(もちろん、まだ利益は確定していませんが)。
「証券会社を選ぶ際の重要ポイント」のところでも書きましたが、この記事の大前提は長期投資です。僕の周りもデイトレードのような短期売買ではなく、長期投資をしている人がほとんどです。
長期間運用できるかどうかが一番大事なので、「少しでも早く始めれば良かった」と感じている人が本当に多いです。逆に、証券会社選びに悩んでいるうちに「結局どれがいいのか分からなくなって何もしないまま時間だけが過ぎてしまった…」という声もよく聞きます。
ちなみに証券会社は、銀行口座と同じで複数持つこともできますし、「作ってみたけど何となく合わないな」と思えば別の証券会社でまた口座を開設して乗り換えることもできます。なので、迷って何もしないのが一番もったいないというのがもう一つの失敗・後悔ポイントです。
オススメの証券会社のポイント
各社のお勧めポイント
証券会社 | ポイント |
---|---|
SBI証券 | 圧倒的な取扱商品・低コスト・新NISA/iDeCo充実 |
楽天証券 | ポイント投資・楽天経済圏・アプリが使いやすい |
どちらの証券会社を選んでも大きな失敗はないと思います。僕のように両方を持っておくのも手かもしれません。
まずは資料を取り寄せて口座開設をしてみるだけでも資産形成に向けて大きく一歩前進だと思いますので是非口座を開設してみてください。
銘柄選びや運用を開始するのはその次のステップです!
40代からの資産運用戦略と商品選び
資産運用全体像
40代の資産運用は「長期分散投資」がキーワード。
攻めすぎると怖いし、守りすぎると増えない。そのバランスが難しい年代ですが、まだ20年以上の長期投資が可能な年代でもあります。
例えば、僕の場合
- 生活防衛資金(6カ月分)は銀行預金で確保
- 新NISAで投資信託をコツコツ積立(長期・分散・低コスト重視)
- 値下がりに備えて余剰資金を50万円程度確保
- 値下がりタイミングで上記余剰資金で国内高配当株や米国高配当株ETFを購入
- 子どもの大学進学費は児童手当などを投資していたジュニアNISAを鬼ホールド(ジュニアNISAは廃止となりましたので新規開設は不可)
子供の大学進学費今なら親の新NISAで運用しますが、進学のタイミングで暴落が起きていると資金を使いたくないので、進学の5年前には取り崩し始める予定です。暴落が起きている場合、余剰資金で賄えるならそのまま運用を続けます。
家計全体の「現金」「投資」「保険」のバランスを、毎年見直すようにしています。
新NISA、iDeCoの優先順位と活用方法
【新NISA】
- つみたて投資枠と成長投資枠の2つをフル活用するのが王道
- 投資信託なら毎月100円からでもOK、長期分散でリスクを抑える
- 利益が非課税になるので、リターン効率が大きく変わる!
【iDeCo】
- 掛金が全額所得控除。所得税・住民税の節税効果が高い
- 原則60歳まで引き出せないデメリットもあるので、余裕資金で
- 会社員なら企業型DCとの併用も検討
まずは新NISAから、余裕が出てきたらiDeCoにもトライが定番です!
投資信託、株式、ETF、債券、REITなど商品の特徴・選び方
商品名 | 特徴・メリット | 注意点・デメリット |
---|---|---|
投資信託 | 少額・分散・プロ運用で初心者も安心、NISA対応も豊富 | 信託報酬(手数料)が年率でかかる |
株式 | 好きな企業に直接投資、値上がり益・配当の魅力 | 値動きが大きく損失リスクも高い |
ETF | 複数銘柄にまとめて投資、手数料安い、売買自由 | 取引タイミングの判断が必要 |
債券 | 元本割れリスクが低い、安全資産として安心感 | リターンは小さい |
REIT | 不動産投資を小口でできる、インフレに強い | 地震・災害リスクも考慮 |
「無理なく積立できる範囲」で、分散投資を意識していますが、積立で購入している投資信託以外は割高だと思う時期には投資せず余剰資金として確保しています。
NISA・iDeCoのよくある疑問Q&A(コラム)
Q1. NISAとiDeCo、どちらが先?
A. 人によりますが、おすすめは「使い勝手の良い新NISA」から。iDeCoは節税メリットが大きいので、両方できるならベスト。
Q2. 投資信託ってリスクないの?
A. 元本保証はありません。リスクも決してゼロではありませんが、積立&分散&長期運用でリスクを大きく減らせます。
Q3. 途中でやめたらどうなる?
A. NISAはいつでも引き出せる。iDeCoは原則60歳まで引き出せないので要注意。投資は長期が基本、途中でやめてしまうのは長期視点で資産を最大化することは難しくなります。
リスクとリターンを意識した運用テクニック

リスク管理(市場変動/インフレ対策)
「リーマンショック級の下落が来たら…?」
そんな時は焦らず「積立を止めない・売らない」のが鉄則です。僕は余剰資金で買い増しできるなら買い増します。
現金・国内外株・債券・REITなどに分散しておくことで、リスクを抑えつつリターンも狙えます。
自動積立・リバランス
- 毎月自動で定額積立(「ドルコスト平均法」と呼ばれます)
- 年1回は「資産配分が偏っていないか」チェック&必要ならリバランス
- 仕事や家事で忙しくても「ほったらかし運用」ができるのが40代にはピッタリ
人は感情に左右されがちなので、「仕組み化」が最強!
僕も投資を始めた頃は何度か「今月は下がったからやめようかな」と思いましたが、何も考えず自動で積立したおかげで、結果的に良いパフォーマンスになっています。
FIRE・セミリタイアも視野に入れるなら
最近流行りのFIRE(Financial Independence, Retire Early)やセミリタイア。
40代だと「もう遅い?」と思いがちですが、本気で目指すなら「生活コストの見直し」「副業」「投資の最適化」がカギ。
- 必要生活費を見直し&ダウンサイズ
- 投資効率(手数料・税金・商品選び)も最重要
- 家族とのライフプラン共有が必須
家族構成や年収、今後の大きな出費に応じて、資産配分のシミュレーションをしてみましょう。無料のシミュレーターもネットにたくさんあります!
実践前の運用準備
リスク許容度チェック
- 100万円の資産が80万円に減っても耐えられる?
- 年間を通して家計は毎月黒字?
上記がNOならまだ投資を始める段階ではないかもしれません。まずは家計を見直し毎月必ず収入よりも少ない支出で暮らせるようにしましょう。
運用開始前に必ず確認するべきこと
- 生活防衛資金(最低でも半年分)は現金でキープ
- 家族の同意や、ライフプランを共有する
- 目標金額・運用期間をざっくりでもいいので決めておく
「投資は自己責任」ですが、「準備」があれば失敗のリスクは減らすことができます。
失敗事例
- トレンド銘柄に一気に突っ込んで一発退場…
- 老後資金をリスク資産に全額投じてヒヤヒヤ
- 設定ミスで積立がストップしていた
「他人の失敗」から学ぶこともめちゃくちゃ多いです。
SNSやブログで「リアルな体験談」を探すのもおすすめです。
まとめ・40代が今選ぶべき証券会社と資産運用のアドバイス

40代の資産運用は、「遅い」どころかこれからが本番!
自分のライフプラン・家族の未来を守るために、
- まずは毎月投資できる余裕を作る
- コストの低い信頼できる証券会社を選ぶ
- 長期・分散・低コストを意識した運用を続け20年間は投資を続ける
この3つを意識してみてください。
僕自身、最初は「知識ゼロ」「怖い」ばかりでしたが、一歩踏み出したことでお金に対する安心感がグッと増えました。
迷った時は立ち止まってOK。でも、「何もしない」のが一番もったいない!
ぜひ、この記事が皆さんの最初の一歩の後押しになれば嬉しいです。