住宅ローン借り換えは転職前?転職後?審査への影響と最適なタイミング

住宅ローン借り換え
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「住宅ローンを借り換えたいけれど、転職前と転職後のどちらで動けばいいのだろう」と迷っていませんか。

転職前は、現在の勤続年数や収入実績を説明しやすく手続きを進めやすい場合があります。

ただし、転職後すぐでも申し込める商品があり転職前が必ずよいとは限りません。

まずは転職の予定と金融機関の条件を整理し、自分に合う借り換え時期を考えていきましょう。

この記事でわかること
  • 転職前・転職後のどちらで借り換えを進めるかの判断ポイント
  • 金融機関・商品による申込条件と必要書類の違い
  • 転職直後や勤続1年未満、試用期間中に確認したいこと
  • 審査中・本審査通過後に転職が決まった場合の対応
  • 自分の条件で借り換えメリットを確認する手順
  1. 住宅ローン借り換えは転職前・転職後どちらがいい?
    1. 転職前・転職後の判断早見表
  2. 転職前の方が住宅ローン借り換えを進めやすい場合がある理由
    1. 現在の勤続年数と収入実績を示しやすい
    2. 転職直後は新しい勤務先での収入実績が少ない
    3. 審査中に勤務先が変わると再確認される場合がある
  3. 転職後すぐでも住宅ローンを借り換えできる?
    1. 転職直後でも申し込める商品はある|金融機関の公式情報を比較
    2. 転職後何ヶ月待てばいいかは金融機関によって違う
    3. 転職後の申込で確認したい主な書類
  4. 転職後の借り換えで確認したい職歴・年収・雇用の継続性
    1. 前職と現在の仕事内容・職歴を整理する
    2. 転職後の年収と収入の内訳を確認する
    3. 雇用形態・契約期間・試用期間を確認する
    4. 専門職・グループ会社への転籍などは変更点を整理する
  5. 転職前後で借り換えを急がず確認したいケース
    1. 転職後に年収が下がる見込みがある
    2. 試用期間中である
    3. フリーランス・個人事業主として独立したばかり
    4. 雇用形態や契約期間が大きく変わる
    5. 他の借入や毎月の返済が増えている
    6. 諸費用を含めると借り換えメリットが小さい
  6. 借り換え審査中に転職が決まったらどうする?
    1. まず金融機関へ転職予定日・勤務先・収入の変更を伝える
    2. 事前審査後・本審査中は追加確認や条件変更があり得る
    3. 本審査通過後・契約後も融資実行前なら確認する
    4. 転職予定を隠さず、融資実行日との関係を相談する
  7. 転職予定がある人の住宅ローン借り換え手順
    1. STEP1|現在の借入残高・金利・残期間を確認する
    2. STEP2|諸費用を含めて借り換えメリットを試算する
    3. STEP3|退職日・入社日と転職後の収入を整理する
    4. STEP4|候補金融機関の転職条件・必要書類を確認する
    5. STEP5|申込条件と日程を踏まえて転職前後のどちらで進めるか決める
  8. 転職と住宅ローン借り換えに関するFAQ
  9. まとめ|金融機関の条件を確認してから借り換え時期を決めよう

住宅ローン借り換えは転職前・転職後どちらがいい?

転職前は現職の勤続年数や収入実績を説明しやすい一方、転職後でも申し込める商品があります。どちらで進めるかは、転職予定と借り換え先の商品条件を確認して判断しましょう。

転職前なら、現職での源泉徴収票などをもとに収入を示せます。

一方、転職後でも、新しい勤務先の給与明細や雇用条件を確認できる資料で申し込める商品があります。

たとえば、SBIアルヒの借り換えFAQでは、フラット35・スーパーフラットについて、給与所得者は転職後に1回以上の給与受給があれば申込可能と案内しています。
参考:SBIアルヒ公式FAQ

一方で、転職予定者を受け付けず、転職後の申込を案内する金融機関もあります。
参考:PayPay銀行公式FAQ

つまり、「転職前に条件を確認すること」と「転職前に申し込めること」は別です。

また、申込条件を満たしていても、審査の承認が約束されるわけではありません。

転職前・転職後の判断早見表

まずは、今の状況に近い行を確認してください。

現在の状況先に確認すること申込時期の考え方
転職を考えているが、予定は未確定転職を検討している場合の取り扱い現在の条件を確認し、予定が具体化したら改めて相談する
転職先や入社日が決まっている転職予定者の申込可否、退職日・入社日と融資実行日の関係予定を伝え、転職前に進められるか、転職後の申込になるか確認する
すでに転職している対象商品の勤続条件、必要な給与実績・書類一律の月数を待つのではなく、申込条件と書類の準備状況で判断する
転職後に年収が上がる見込み見込年収の確認方法、実際の給与・賞与の支給状況年収アップだけで決めず、転職前後の条件を相談する
転職後に年収が下がる見込み転職後の返済負担、諸費用を含めた借り換えメリット転職前の申込を急がず、収入減少を伝えて返済計画と時期を検討する
試用期間中、または雇用形態が変わる試用期間・契約期間の取り扱い、必要書類試用期間の終了を一律の基準にせず、商品の条件を確認する
独立を予定している、または独立したばかり働き方の変更に伴う申込条件、必要な確定申告・所得実績給与所得者の条件で判断せず、変更予定と現在の実績を伝えて相談する
住宅ローン借り換えで転職前・転職後の申込時期を判断する3パターンのフロー図

年収アップや同業種への転職は、転職後の状況を説明する材料になります。

ただし、それだけで審査が有利になるとは判断できません。

また、本審査に通過した後や契約後でも融資実行前に転職が決まった場合は申込先へ連絡して対応を確認しましょう。

具体的な対応は、後半の「借り換え審査中に転職が決まったらどうする?」で整理します。

転職までの日数だけで急いで決めず、「その商品に申し込めるか」と「借り換え後の返済が家計に合うか」の両方で判断しましょう。

転職前の方が住宅ローン借り換えを進めやすい場合がある理由

転職前に借り換えを検討する利点は、現職での勤続年数や収入をすでにある資料で説明しやすいことです。

ただし、これは転職前の方が必ず審査に通りやすいという意味ではありません。

転職予定がある場合は、その予定も伝えたうえで手続きを進められるか確認します。

現在の勤続年数と収入実績を示しやすい

転職前であれば、現在の勤務先で働いてきた期間や、源泉徴収票・給与明細に記載された収入を示せます。

転職後すぐは、新しい勤務先での給与が年間を通じて分かる資料がまだそろっていないことがあります。

その点、現職での実績を確認できる資料があると収入の状況を説明しやすくなります。

ただし、すでに転職や退職が決まっているなら、過去の実績だけで話を進めないようにしましょう。

転職予定を伝え、転職後の勤務先や収入見込みをどのように申告するか借り換え先へ確認してください。

転職直後は新しい勤務先での収入実績が少ない

転職直後は新しい勤務先での給与明細が少なく、賞与もまだ受け取っていない場合があります。

そのため、金融機関によっては、雇用契約書や労働条件通知書などで収入見込みを確認します。

たとえばPayPay銀行は、転職済みの人について、現在の勤務先の見込年収で審査すると案内しています。
参考:PayPay銀行公式FAQ

年収が上がる予定でもその金額をどの資料で確認するかは金融機関によって異なります。

提示された年収だけで判断せず必要な資料と年収の申告方法を確認しましょう。

審査中に勤務先が変わると再確認される場合がある

借り換えの手続き中に勤務先が変わると、提出済みの勤務先・収入情報と実際の状況が変わります。

追加書類や再審査、日程の調整が必要になるかは申込先の判断によります。

転職前に申し込んだ場合も、融資実行まで同じ条件で進められるとは限りません。

転職が決まった時点で連絡し、退職日・入社日と融資実行予定日の関係を相談しましょう。

転職後すぐでも住宅ローンを借り換えできる?

転職後すぐでも、条件を満たせば借り換えを申し込める商品はあります。

ただし、必要な給与実績や書類は金融機関・商品によって異なります。

「転職したばかりだから無理」「勤続1年になれば大丈夫」と、期間だけで判断することはできません。まずは、借り換えで利用する商品の条件を確認しましょう。

転職直後でも申し込める商品はある|金融機関の公式情報を比較

以下は、転職に関する申込条件と必要書類を整理した表です。

商品の優劣や審査の通過しやすさを示すランキングではありません。

借り換えについて確認できる情報

金融機関・対象商品情報の対象転職に関する申込条件必要書類・収入確認注意点
SBIアルヒ/フラット35・スーパーフラット借り換えFAQ給与所得者は、転職後に1回以上の給与受給があれば申込可能勤務先が作成する、転職後の収入を証明する書類対象商品の給与所得者向けの案内。他の商品や働き方にそのまま当てはめない。公式FAQ
PayPay銀行/住宅ローン住宅ローンFAQ。商品概要説明書の資金使途に借り換えを含む転職予定者は申込不可。転職済みは申込可能転職後1年未満は、本審査時に職務経歴書、雇用契約書または労働条件通知書、直近3ヶ月分の給与明細。賞与支給がある人は直近1年分の賞与明細も提出給与明細が3ヶ月分そろわない場合の対応は、申込前に確認する。公式FAQ商品概要説明書

※2026年9月14日に各公式ページを確認。商品概要説明書などは、各資料に記載された基準日もあわせてご確認ください。条件は変更される場合があるため、申込時には金融機関公式サイトで最新情報をご確認ください。

※転職に関する条件を抜粋しています。年齢・収入・物件・現在のローンなど、ほかの申込条件も確認が必要です。申込可能であっても、審査の承認を保証するものではありません。

PayPay銀行については、商品概要説明書に、資金使途として「現在お借入中の住宅ローンのお借り換え」が含まれることを確認しています。

参考:新規住宅ローン向けの情報

三井住友銀行の「住宅ローン(新規)」のFAQでは、転職直後も申込可能と案内しています。収入確認には転職後3ヶ月分の給与明細が必要で、職務経歴書や雇用契約書などを確認する場合もあるとしています。三井住友銀行公式FAQ

ただし、これは新規申込向けのFAQです。確認したWEB申込専用借り換えローンの商品ページでは、この転職条件が同じように適用されるかまでは確認できません。借り換えを検討する場合は、申込可否と必要書類を同行へ確認してください。

転職後何ヶ月待てばいいかは金融機関によって違う

転職後に待つべき期間を、すべての金融機関に共通する月数で示すことはできません。

確認したいのは、次の3点です。

  • 借り換え商品の申込条件に、勤続期間の指定があるか
  • 転職後の給与実績を、何回分・何ヶ月分確認するか
  • 必要な書類を、申込時と本審査時のどの段階で提出するか

「給与明細が3ヶ月分必要」という書類の条件と、「転職後3ヶ月経てば審査に通る」という話は別です。

また、書類がそろう前に申し込めるかどうかも金融機関へ確認する必要があります。

たとえば転職して最初の給与を受け取った段階なら、「借り換えを希望しています。給与明細は現在1ヶ月分ですが、いつ申し込めますか」と聞くと、確認したいことが伝わります。

一律に待つ期間を決めるより現在の勤続期間と提出できる資料を伝えて、申込可能な時期を確認しましょう。

転職後の住宅ローン借り換えで確認する勤続条件・給与実績・必要書類の3項目

転職後の申込で確認したい主な書類

転職後は給与の実績に加え、雇用条件や職歴を説明する資料を求められることがあります。

以下は準備を確認したい書類の例で、すべてが必須という意味ではありません。

書類確認する内容準備するときのポイント
給与明細・賞与明細転職後に実際に支給された収入必要な月数・回数と、賞与未支給の場合の対応を確認する
雇用契約書・労働条件通知書給与、雇用形態、契約期間などどちらを提出するか、必要な記載事項を確認する
職務経歴書前職から現在までの勤務先・職種・在職期間金融機関指定の書式があるか確認する
年収見込みや転職後の収入を証明する資料新しい勤務先での収入実績・見込み勤務先に作成を依頼する前に、必要な書式を確認する
源泉徴収票記載された年の給与収入申込先から提出を求められた場合は、対象年分や前職分の扱いを確認する

前年の源泉徴収票だけでは新しい勤務先での収入が分からないこともあります。

自己判断で見込年収を記入せず金融機関が案内する申告方法に従ってください。

書類を一式そろえてから動くのではなく、まず必要な種類・対象期間・提出時期を確認すると、準備のやり直しを減らせます。

転職後の借り換えで確認したい職歴・年収・雇用の継続性

転職後の借り換えでは、勤続期間だけでなく、仕事内容・収入・雇用条件がどう変わったかも整理しておきましょう。

ただし、書類を提出することと、その内容が審査でどう評価されるかは別です。

ここでは「審査に通りやすい条件」ではなく、金融機関へ相談するときに整理しておきたい材料を紹介します。

前職と現在の仕事内容・職歴を整理する

同業種・同職種への転職なら、前職と現在の仕事のつながりを整理しておきましょう。

たとえばIT企業の営業職から別のIT企業の営業職へ転職した場合は、勤務先が変わったことに加えて、担当する仕事や役割がどう変わったかを説明できます。

同じ業種・職種だから審査で優遇されるとは限りません。

また、異業種への転職だから借り換えできないとも限りません。

職務経歴書などを求められた際は仕事内容と在職期間を事実に沿って記載しましょう。

転職後の年収と収入の内訳を確認する

転職後に年収が維持・増加する場合は、その金額をどの資料で確認できるか整理します。

確認したいのは、基本給と、賞与・残業代・インセンティブなどの内訳です。

提示された想定年収とすでに支給された給与は分けて考えましょう。

申込時に使う年収は、金融機関の案内に従って申告してください。

一方、家計の返済計画は、実際の手取りや毎月の支出をもとに確認します。

年収アップだけで申込時期を決めず、収入を確認する方法と、借り換え後も無理なく返済できるかを合わせて考えましょう。

雇用形態・契約期間・試用期間を確認する

転職後の雇用形態に加え、契約期間や試用期間の有無、給与条件を確認しておきましょう。

正社員から正社員への転職でも、試用期間中とその後で給与が異なる場合は、その違いを整理します。

有期契約の場合は契約期間や更新に関する記載も確認してください。

正社員なら借り換えできる、契約社員ならできない、という一律の判断はできません。

自分の雇用条件が希望する商品の申込条件に合っているかを確認しましょう。

専門職・グループ会社への転籍などは変更点を整理する

専門資格を使う仕事を続けている場合や、グループ会社への転籍の場合も、前職から継続している点と変わった点を整理しておくと、相談内容を具体的に伝えられます。

たとえば、勤務先は変わっても仕事内容は同じなのか、役職や給与も変わるのか、といった点です。

ただし、専門職やグループ会社への転籍であることだけで、勤続年数の条件が免除されたり、前職の勤続期間が通算されたりするとは限りません。

職歴のつながりは状況を説明する材料として伝え、勤続期間や収入をどう扱うかは、借り換え先の金融機関へ確認してください。

転職前後で借り換えを急がず確認したいケース

転職前後で収入や働き方が変わるときは、申込条件と、転職後の家計で返済を続けられるかを確認してから進めましょう。

以下に当てはまっても必ず借り換えを見送る必要があるわけではありません。

確認したい点を整理し自分の状況に合う進め方を考えてください。

転職後に年収が下がる見込みがある

年収が下がる予定なら、転職後の手取りをもとに、生活費や教育費と住宅ローン返済を両立できるか確認しましょう。

特に、賞与や残業代が減る場合は毎月の給与だけでどこまで支払えるかを整理しておくと判断しやすくなります。

借り換えによって返済負担を減らせる可能性もあります。

「収入が下がる前に申し込もう」と急ぐのではなく、収入が変わる予定を伝え、借り換え後の返済計画を確認してください。

試用期間中である

試用期間中は、現在と試用期間終了後の給与・雇用条件を確認しましょう。

条件が変わる場合はその内容を確認できる資料も整理します。

試用期間中の申込可否と必要書類を借り換え先に確認してください。

申込時期は試用期間の終了日だけでなく、商品の条件と給与実績を示せる時期を踏まえて決めましょう。

試用期間の終了だけを基準にせず商品の申込条件と収入を確認できる資料がそろうかで判断しましょう。

フリーランス・個人事業主として独立したばかり

独立した場合は、給与所得者向けの転職条件をそのまま当てはめないようにしましょう。

たとえばSBIアルヒの借り換えFAQでも、対象商品の給与所得者と、個人事業主として開業した人では、申込条件を分けて案内しています。

SBIアルヒのフラット35・スーパーフラットでは、個人事業主として開業した場合、開業後に第1回目の確定申告をしていれば申込可能と案内されています。
参考:SBIアルヒ公式FAQ

これはSBIアルヒの対象商品についての条件であり、他の金融機関や商品にも同じ条件が当てはまるわけではありません。

また、申込可能であることと、審査の承認は別です。

まずは、利用できる商品と、必要な確定申告・所得実績を確認してください。

家計では、売上全額を返済に使えるお金と考えず、事業経費や税金などの支払いも見込んでおきましょう。

雇用形態や契約期間が大きく変わる

正社員から有期契約へ変わる場合などは、新しい雇用条件が希望する商品の対象になるかを確認します。

そのうえで、契約期間、更新に関する条件、給与や勤務時間の変更点を整理しましょう。

契約社員・派遣社員などの名称だけで判断せず、実際の契約内容を伝えて相談してください。

他の借入や毎月の返済が増えている

転職に伴う引っ越しや車の購入などで借入が増えた場合は、住宅ローン以外の返済も含めて家計を確認しましょう。

自動車ローン、教育ローン、カードローンなどの残高と毎月の返済額を整理すると、転職後の収入でどの程度の負担になるか把握できます。

住宅ローン以外の借入についても、申込先の案内に従って正確に申告してください。

借入を減らすために預貯金を使う場合も、生活費や急な出費に備えるお金を残せるか確認しましょう。

諸費用を含めると借り換えメリットが小さい

金利が下がっても、手数料や登記費用などを含めると、借り換えの効果が小さくなることがあります。

全国銀行協会も、返済額の差だけでなく、手数料や諸費用を考慮して判断するよう案内しています。
参考:全国銀行協会の借り換えシミュレーション解説

転職準備と借り換え手続きが重なる場合は、費用に加えて書類準備や日程調整の負担も考えて判断しましょう。

費用の確認には、借り換えにかかる諸費用の内訳と確認ポイントを参考にしてください。

転職前後の借り換えは、「今申し込めるか」だけでなく、「収入や費用を踏まえて家計にメリットがあるか」まで確認して進めましょう。

借り換え審査中に転職が決まったらどうする?

住宅ローン借り換え審査中に転職が決まった場合の事前審査から融資実行までの対応フロー

審査中に転職が決まったら、手続きをそのまま進めず、まず借り換え先へ連絡してください。

本審査通過後や契約後でも、融資実行前なら対応の確認が必要です。

勤務先や収入などが変わると申込時の前提と異なるため、追加確認や再審査、条件変更につながる可能性があります。

三井住友銀行の住宅ローン一般の審査解説でも、審査通過後から融資実行までの状況変更が、再審査や融資の可否に影響する可能性を説明しています。

これは借り換え専用商品の条件ではないため、具体的な対応は申込先に確認しましょう。
参考:三井住友銀行の住宅ローン審査に関する解説

まず金融機関へ転職予定日・勤務先・収入の変更を伝える

連絡するときは、次の内容を整理しておくと状況を伝えやすくなります。

  • 現在の手続き段階と融資実行予定日
  • 退職予定日・入社予定日
  • 転職先の会社名・仕事内容
  • 雇用形態・契約期間・試用期間
  • 収入見込みと、現在提出できる資料

まだ決まっていない項目は、未確定であることを伝えてください。

書類がすべてそろうまで連絡を待つ必要はありません。

事前審査後・本審査中は追加確認や条件変更があり得る

事前審査の結果は申告した勤務先や収入などを前提としています。

転職が決まった場合は、どの情報を更新し何を追加提出するかを確認しましょう。

事前審査からの再申込が必要なのか、本審査で変更内容を確認するのかなど、対応は金融機関によって異なります。

自分で判断して申込内容を放置したり、重複して申し込んだりせず、担当者の案内に従ってください。

本審査通過後・契約後も融資実行前なら確認する

「本審査に通ったから、転職しても問題ない」とは言い切れません。

契約済みでも、まだ融資が実行されていなければ、転職による変更を伝えて対応を確認してください。

追加書類、再審査、融資実行日の変更などが必要になる可能性があります。

現在借りている金融機関へ完済を申し出ている場合は、その日程に影響するかも借り換え先へ相談しましょう。

転職予定を隠さず、融資実行日との関係を相談する

「伝えると借り換えできなくなるかもしれない」と不安でも、転職予定を隠して進めることは避けましょう。現在の状況に合う条件で手続きできるかを確認するための連絡です。

相談時には、「いつ申し込むか」だけでなく、退職日・入社日・融資実行予定日を並べて確認してください。

担当者から案内された提出書類や期限、日程の変更点をメモに残しておくと、転職準備と並行して進めるときも確認漏れを防ぎやすくなります。

転職予定がある人の住宅ローン借り換え手順

まず現在のローンと転職予定を整理し、借り換えメリットと金融機関の条件を確認してから申込時期を決めましょう。

すでに審査中で転職が決まった人は、以下の作業より先に申込先へ連絡してください。

転職予定がある人の住宅ローン借り換えを進める5ステップ

STEP1|現在の借入残高・金利・残期間を確認する

返済予定表や、利用中の金融機関のインターネットサービスで、次の情報を確認します。

  • 現在の借入残高
  • 適用金利と金利タイプ
  • 残りの返済期間
  • 毎月の返済額とボーナス返済の有無

正確な数字を確認しておくと、借り換え前後の条件を比較しやすくなります。

STEP2|諸費用を含めて借り換えメリットを試算する

現在のローンを続ける場合と、借り換える場合の毎月の返済額・残りの総支払額を比較します。

手数料や登記費用なども含めて確認しましょう。

借り換えで返済期間を延ばせるかは、金融機関・商品によって異なります。

延長できる場合も、毎月の返済額だけでなく、諸費用を含む総支払額と完済時の年齢を確認しましょう。

例えば、PayPay銀行では、借り換えの借入期間は原則として現在のローンの残存期間が上限です。

また、変動金利の試算結果は、将来の金利が変われば変動します。

具体的な入力項目や試算方法は、自分の条件で借り換えメリットをシミュレーションする方法で解説しています。

僕自身も、借入残高と残りの返済期間を整理し、借り換え先だけでなく、現在の銀行で金利を見直す場合とも比較しました。

金利の数字だけで決めず、手続きの負担と支払総額を考えて判断しています。

その過程は、筆者が金利見直しと借り換えを比較した体験談にまとめています。

個人の経験なので、審査条件や借り換え効果はご自身の場合で確認してください。

STEP3|退職日・入社日と転職後の収入を整理する

転職先が決まっている人は退職日と入社日を確認します。

予定が未確定ならその時点で分かっていることを整理しましょう。

収入は、基本給・賞与・その他の手当を分けて確認します。

給与の支給時期も把握し、転職前後の生活費を確保できるか見ておくと安心です。

STEP4|候補金融機関の転職条件・必要書類を確認する

候補を調べるときは、必ず「借り換えで利用する商品」の条件を確認してください。

相談では、次の点を確認します。

  • 転職予定の段階で申し込めるか
  • 転職済みの場合、必要な勤続期間や給与実績はあるか
  • 見込年収をどのように申告するか
  • 必要書類と提出時期
  • 審査中に退職・転職する場合の対応

転職に関する条件を確認したうえで、金利や費用などを比べる際は、金利・諸費用・団信を含めて借り換え先を比較するガイドも参考にしてください。

候補を探す方法の一つとして、モゲチェックの特徴と筆者が使った感想も紹介しています。

サービスで候補が見つかっても、転職時の申込可否は金融機関へ確認しましょう。

STEP5|申込条件と日程を踏まえて転職前後のどちらで進めるか決める

金融機関からの回答をもとに、転職前に進められるか、転職後に必要な資料がそろってから申し込むかを判断します。

「借り換えできるか」に加えて、次のチェックリストで見落としがないか確認してください。

確認項目確認すること
申込条件自分の転職予定・勤続期間・雇用条件が対象商品の条件に合っているか
日程退職日・入社日と融資実行予定日の関係を金融機関に確認したか
家計転職後の手取りで、生活費や教育費と返済を両立できるか
借り換え効果諸費用を含めても、目的に合うメリットがあるか
団信借り換え先の加入条件と保障内容を確認したか
住宅ローン控除利用中の場合、借り換え後も適用要件を満たすか確認したか

団信への加入に不安がある場合は、借り換え先の団信に加入できない場合の選択肢と確認点で整理しています。

住宅ローン控除は、借り換え後も要件を満たせば、残りの控除期間について継続できます。

主な要件は、新しいローンが元の住宅ローンの返済に充てられることが明らかであり、償還期間が10年以上であることなどです。

借り換えによって控除期間が延長されることはありません。

また、諸費用などを含めて借入額が増える場合は、借り換え後の年末残高全額が控除対象になるとは限りません。

借り換え時の要件は国税庁の解説、制度全体は住宅ローン控除の条件と手続きの解説で確認してください。

申込時期は、転職前か転職後かという二択だけで決めず、金融機関の条件・必要書類・家計・日程を合わせて判断しましょう。

転職と住宅ローン借り換えに関するFAQ

Q
転職直後でも住宅ローンを借り換えできますか?
A

転職直後でも、条件を満たせば申し込める商品があります。必要な給与実績や書類は商品によって異なり、申込条件を満たしていても審査の承認が保証されるわけではありません。

Q
転職後何ヶ月待てば借り換えできますか?
A

一律に決まった期間はありません。希望する商品の勤続条件と、必要な給与明細などを提出できる時期を確認してください。

Q
勤続1年未満でも借り換えできますか?
A

勤続1年未満でも申し込める商品はあります。ただし、対象商品のほかの申込条件や審査もあるため、勤続期間だけでは借り換えの可否を判断できません。

Q
転職で年収が上がれば借り換え審査に有利ですか?
A

年収アップだけで有利になるとは言い切れません。提示された想定年収をどう確認するか、必要な給与実績や書類は何かを、借り換え先へ確認してください。

Q
住宅ローンの審査中に転職が決まったらどうすればいいですか?
A

借り換え先へ早めに連絡し、退職日・入社日・勤務先・収入などの変更を伝えてください。申込情報の更新や追加書類、再審査などが必要か確認しましょう。

Q
本審査通過後に転職しても大丈夫ですか?
A

本審査に通過していても、融資実行前なら勤務先の変更が審査の前提に影響する可能性があります。契約後も含め、転職が決まった時点で申込先へ連絡し、対応を確認してください。

Q
試用期間中でも借り換えできますか?
A

取り扱いは金融機関・商品によって異なります。試用期間の有無と給与条件を伝え、申込可否や必要書類を確認しましょう。試用期間が終われば必ず審査に通るというものでもありません。

まとめ|金融機関の条件を確認してから借り換え時期を決めよう

転職前は現職での勤続年数や収入実績を説明しやすく、借り換えの手続きを進めやすい場合があります。

一方で、転職後すぐでも申し込める商品があり、転職したことだけで借り換えを諦める必要はありません。

押さえておきたいのは、次の4点です。

  • 転職予定者と転職済みの人で、取り扱いが異なる金融機関がある
  • 必要な勤続期間・給与実績・書類は、金融機関や商品によって異なる
  • 申込条件を満たすことと、審査に承認されることは別
  • 本審査通過後でも、融資実行前に転職が決まったら申込先へ確認する

まずは、現在の借入残高・金利・残期間と、転職の予定を整理しましょう。

そのうえで、金融機関に申込条件を確認し、自分の条件で借り換えメリットを試算してみてください。

メリットが見込める場合は、金利・諸費用・団信を含めて借り換え先を比較すると、次の判断につながります。

「転職前だから急ぐ」「転職後だから待つ」と決めつけず、金融機関の条件と家計への効果を確認して、自分に合う借り換え時期を選びましょう。

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