住宅ローンを借り換えて、総支払額が70万円ほど安くなりました。
こちらの記事で金利の引き下げ交渉や借り換えについて書きましたが、今回は体験談として、実際に借り換えをした時のことを書いておきます。
借り換えのメリットは?金利引き下げとどっちがいい?
住宅ローンの借り換えメリットは銀行に支払う総支払額が減るということにつきます。
僕はローンを組んで3年なのですが、借り入れしたときは転職して1年ほどだったのでネットバンクは審査が通らず、少し金利が高い地方銀行で借り入れしました。
金利は0.625です。当時ネットバンクなら0.4%台で借りられたと思います。
3年経って転職からも4年経ったので、借り換えを検討しました。
ちなみに、今の銀行で金利を下げてもらうという方法もあります。
どっちの方がいいかというと、「支払額が少なくなればどちらでもいい」というのが僕の結論です。
ただ、金利引き下げの方が手間的には少なくなります。数万円の差であれば金利引き下げの方が総支払額が高くても検討の余地はあるかもしれません。
借り換え時の注意点(住宅ローン控除)
僕は住宅ローン控除を受けています。借り換え後も控除が受けられるか心配だったので調べてみました。
結論、僕の場合は住宅ローン控除の適用を引き続き受けられそうだったので、借り換えを具体的に進めることにしました。
借り換え後に控除の適用を受けるための要件
国税庁のサイトでは以下の2点が条件になっています。クリアするのは難しくなさそうです。
(1) 新しい住宅ローン等が当初の住宅ローン等の返済のためのものであることが明らかであること。
(2) 新しい住宅ローン等が10年以上の償還期間であることなど住宅借入金等特別控除の対象となる要件に当てはまること。
※適用条件などは変わる可能性がありますので借り換え検討時に必ずご自身でお確かめください。控除が受けられなくなってしまうと借り換えで得た差額よりも控除が受けられなくなったことで損してしまう可能性があります。
住宅ローン控除の適用期間は延長されない
住宅ローン控除期間は、居住を開始した時点からとなります。借換えをしても、控除期間がリセットされるわけではありません。
借換えを行った場合の住宅借入金等の年末残高
こちらも国税庁のサイトに計算方法が載っていますので必ずチェックしましょう。
借り換えをする場合、借り換え手数料も含めて借り入れをする場合など、借換えによる新たな住宅ローン等の借入金額が借換え直前における当初の住宅ローン等の残高の方が高くなる場合もあると思います。
難しく聞こえますが、要するに借り換え前の借り入れ残高より、ローン借り換え後の借り入れ残高が高くなる場合です。
借り入れ残高が増えるのに借り換える???と思った人もいるかもしれませんが、あくまで借入残高なので、金利が下がることで利子を含めた支払総額は安くなります。(安くならないと借り換える人はいないですよねw)
10年以上の償還期間
借り換えで返済期間を短くする場合は償還期間が10年以上でないと控除が受けられないので注意しましょう。
借り換え先の銀行の探し方
今回、まず最初にやったことは借り換え先の銀行を探すことでした。
僕はモゲチェックというサイトでモゲレコというサービスを利用して住宅ローン借り換えのシミュレーションをしました。
シミュレーションすると70万円ほど安くなるという結果が出ました。
諸費用はあくまで目安です。お願いする司法書士によっても報酬額が変わるので多少は変動します。
ネット銀行は司法書士が指定されていることが多いようですが、司法書士も複数見積もりをとることで費用を抑えることができます。
条件の良い銀行が見つかったので仮審査へ
シミュレーションの結果、最大70万円ぐらい総支払額を安くできるということでした。
金利が安い上位2行はネット銀行でした、3番目と4番目は都市銀行、5番目もネット銀行でした。
全部で3行の仮審査に申し込みました。年収や勤務先情報、個人情報など入力する手間はかかりますが、それだけで何十万、人によっては百万円以上安くなりますので、たやすいことです。前回はネット銀行は審査に通らなかったので、今回の仮審査も1行は都市銀行を入れておきました。
仮審査の結果は?
結果、今回は3行とも通過でした。
もちろん本審査で落ちる可能性はありますが、まずはここまでくれば今借り入れしている銀行に金利見直しの交渉ができます。
借り入れ中の銀行に金利見直しの交渉をする
仮審査に通過したので、現在借入をしている銀行に電話をして、一括返済の意思を伝えました。
その際に、金利見直しが可能かを確認しました。
「住宅ローンの借り換えを検討していて、〇〇銀行と〇〇銀行の仮審査に通過して、金利が〇〇%ぐらいなのですが、御行の金利を見直していただくことはできないでしょうか?ネット銀行さんなので同じ利率までは難しいと思いますが、借り換えの方が手間がかかるので総支払額が同じぐらいにしていただけるとこのまま御行から融資を受けたいと思っていますのでなんとか検討いただけませんか?」という感じでお願いしました。
結果、金利の見直しをしていただけるとのこと。
ネット銀行の条件を伝えました。(金利や団信の条件)窓口の方の判断だけでは決められないとのことで、後日連絡をいただけることになりました。
その際、前年度の源泉徴収票の提出を求められました。借り換えするにしても源泉徴収票は必要になるので用意しておくのが良いと思います。
本審査に申し込む
本審査に申し込んで審査に通過しても実際に融資を受けるかどうかは別に決めることができます。本審査には時間がかかることもあるので、早めに申し込んでおくことをお勧めします。
僕は金利が一番安い銀行の本審査に申し込みました。ちょうど団体信用生命保険(団信)が金利据え置きでがん100%保障特約付き団信に入ることができるキャンペーンをしていたので、通常は10日〜15日で終わる本審査が時間かかっているということで1ヶ月ほど待ったと思います。
見直し内容を比較する
金利引き下げについては、提示していただいた条件は3番目に条件がよかった都市銀行と総支払額が同じぐらいになるようにしますということでした。
今より45万円ほど総支払額が下がることになります。ただ一番金利の安いネット銀行と比べると25万円差があります。
それに加えて給与振り込み口座を今借り入れてる銀行に変更することと、カードローンのカードを作ることが条件でした。
メリットを考え借り換えすることに
金利の引き下げの方が、手続きとしては楽です。書類を揃えて1度だけ契約手続きに行くだけでした。借り換えの場合は一括返済申込書を記入しに現在の銀行に行くのと抵当権の抹消や借り換え先の銀行に設定してもらうため、司法書士と面談し、委任状などにサインする必要があります。
借り換え日にも現在借り入れている銀行に行く必要がありました。
手間としてはその3日ぐらいだったので、僕の場合は金利引き下げに比べ2日ほど余計に手間がかかります。
ただ2日で25万円の差であれば十分元が取れるので借り換えをすることにしました。
一括返済日を決めて両行に連絡をする
借り換えすることに決めたら、一括返済の日を決めて借入中の銀行に連絡をしました。
合わせて、借り換えする銀行にも融資実行日(一括返済日)を連絡しました。
司法書士との面談
住宅ローンを借り換えるので、抵当権を現在の銀行から借り換え先の銀行に変更をする必要があるので、その手続きをお願いする司法書士の先生と面談をしました。
今回の手続きの説明を受けたのと、手続きを代行してもらうので委任状にサインをしました。その際に実印が必要でした。
面談の際に必要だったのは以下です。(必要なものはあくまで参考にしてください)
- 住民票(融資実行日に3ヶ月以内のもの)
- 印鑑証明書(融資実行日に3ヶ月以内のもの)
- 実印
- 認印
- 権利
- 自宅(土地・建物)の登記識別情報通知
- 写真付き身分証明書
面談自体は30分もかからないぐらいで終わりました。
登記識別情報通知は手続きに必要なので司法書士の先生に預けました。
新しい登記書類と合わせて後日書留で送ってもらいます。
一括返済日(借り換え日)
抵当権の抹消書類を当日受け取る必要があるので、司法書士と当日現在借入中の銀行で待ち合わせをして、借り換え先の銀行から振り込まれたお金で一括返済は完了していたので、抹消書類を取得して、司法書士法人の人に書類を渡しました。
あとは抵当権の設定がありますが、司法書士事務所にお願いしているので、完了後(3~4週間)に書類や登記識別情報通知などの書類を郵送で受け取るだけ。
住宅ローンの借り換えはこれで完了です。あっけなく終わりましたがこれで70万円も節約できたなんて、借り換えをして本当に良かったと思います。
まとめ
住宅ローンの借り換えをしてみて、手間と差額を考えて借り換えて本当に良かったと思っています。
いくら安くなるかは人によって変わるので、まずはモゲレコのようなサイトでどのくらい支払額を下げられるかチェックしてみてはどうでしょうか。
チェックするだけなら無料ですし、時間もほとんどかかりません。
借り換えもどうしたらよいかよく分からないかもしれませんが、それほど難しくありませんし、借り換え先のアドバイザーが詳しく教えてくれます。
借り換えてもらえれば利息がもらえるので。