資産形成を考える際、「車」は支出見直しの代表的な対象としてよく挙げられます。
実際、車を所有すると購入時の費用に加え、メンテナンス費用、保険代、車検代、駐車場代など多くの維持費がかかります。もし車を手放すことができれば、これらの費用は丸ごと節約できます。
僕は資産形成を真剣に考え始めてから5年経ちますが、最近、ようやく所有していた2台の車のうち1台を手放す決心がつきました。この記事では、売却までの経緯やBMWを実際に手放して感じた具体的なメリット、さらには資産形成への効果を詳しくご紹介します。
- 「車を売却したいけれど、決断できない…」
- 「車を手放した方がお金が貯まるのは分かっているけれど、世間体やプライドが邪魔をする…」
- 「車を手放したら生活が不便になりそう…」
こんな悩みを持つ方に、僕自身の経験が参考になれば嬉しいです。

車を手放す決断ができなかった本当の理由
車を手放す決断には心理的・現実的な壁があります。僕自身が感じていた壁は以下の通りです。
愛着やステータスに対する心理的な葛藤
僕が手放した車は「BMW 320d Mスポーツ」で、購入当時は40代前半。資産形成を意識し始めた時期ではありましたが、それでもまだまだ車への憧れもあり、少し良い車に乗りたいと思っていました。
その後、住宅ローンの借り換えや保険の見直し、家計管理を徹底したことで、資産状況は順調に改善しました。しかし、車に関しては何度も「本当に必要か?」と考え直す機会がありながらも、なかなか決断できませんでした。
僕の場合、腕時計などのブランド品や衣服に関しては、かなり早い段階で手放しました。仕事で着るシャツやジャケットも、ユニクロなどコスパの良いものに切り替えています。だからこそ、自分にはもう見栄やプライドなどないと思っていました。
しかし、いざ車を手放そうとした時、自分の中にまだ見栄やプライドが残っていたことに気づかされました。実際に車を手放せなかった理由はいろいろと言い訳をしていましたが、最終的には自分の心の奥にある見栄が一番の原因だったと今では感じています。
車を売却した後の生活に対する不安(特に移動手段)
車を売却すると、所有車が軽自動車1台になってしまうため、家族旅行や遠出が不便になるのではないかと考えました。妻や子どもに聞いた際も、「少し不便になるかな?」という反応がありました。
ただ、それまでもスキー旅行など長距離移動の際は必ずレンタカーを借りてていましたし、実際にBMWは月に1~2回しか乗っていませんでした。結局、日常生活ではほとんど使っておらず、「実は不要なのでは?」と思っていました。
最終的には妻や子どもも、これまでレンタカーを使ってきたことから、売却による影響はあまり大きくないと理解を示してくれました。
車を売却する手順への知識不足やトラブルへの不安
車を売る機会は人生で数回しかないため、「査定はどこで受けるべき?」「業者選びで失敗しない方法は?」などの知識不足から来る不安もありました。
僕が実際に売却した詳しい手順やポイントは、こちらの記事で具体的に解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
実際にBMWを売却してみてわかった3つのメリット
不安や迷いを乗り越えて、実際にBMWを売却した後に感じたメリットは想像以上でした。
① 維持費の大幅な削減(年間約100万円以上)
僕が所有していたBMWは購入後5年が経ち、タイヤ交換やブレーキパッド、バッテリー交換など高額なメンテナンスが迫っていました。これらに加え、税金や保険などの維持費を試算すると、年間100万円以上でしたが、売却したことでこの費用を全て節約できました。
項目 | 年間費用例 |
---|---|
税金・保険 | 約10万円 |
メンテナンス・車検費用 | 約30万円 |
車両価値減少 | 約70万円 |
合計 | 約120万円 |
② 精神的な負担の軽減
車が減ったことで、洗車や日常的なメンテナンスからも解放されました。また、「次の買い替え資金をどうするか?」と考えることもなくなり、精神的なゆとりが生まれました。
③ ライフスタイルが身軽になった
売却直後は寂しさがありましたが、2ヶ月ほど経っても車がないことへの不便は一切感じていません。旅行や遠出では「タイムズカーシェア」や「ニコニコレンタカー」を利用し、むしろ車を所有している時より自由で気軽なライフスタイルに変化しました。
今回はスキーに行くからミニバンにしよう、今回は高速道路で遠くに行くから少しゆったりした車を借りよう、近場の日帰り旅行だからミドルサイズで荷物もそこそこ乗せられる車を借りようなどシーンに合わせて車種を変更できるのでその点はかなり良い点だと感じています。
普段は軽自動車がありますし、2、3ヶ月に1度レンタカーを借りても年間20万〜30万円もあれば十分だと思っています。その分を差し引いても100万円はプラスになるなーと考えると精神的にもかなり

BMW売却後、資産形成が大きく前進した理由
僕が乗っていたBMWは査定額が300万円以上でした。もし売却せず所有し続けると、車両の価値減少(年間約70万円)と維持費(約30万円以上)がかかるため、年間100万円以上のマイナスが見込まれました。
売却した300万円を日本の高配当株式に投資することで、年間約10万円の配当収入が得られるようになりました。維持費削減と合わせると、資産形成面で年間120万円以上のプラス効果が生まれたことになります。
この決断が資産形成をさらにに加速させ、僕自身の将来に対する安心感にも繋がりました。

車を売却する前に絶対やっておくべき準備
車の売却で後悔しないために、以下の3つの準備は必ず行いましょう。
- 必要書類の準備(車検証・印鑑証明・リサイクル券など)
- ローン残債の有無を確認(金融機関に連絡)
- 車を手放した後の移動手段の確保(カーシェアやレンタカーサービスへの登録)
まとめ:車を手放す勇気が新たな人生の第一歩に

車を手放すことは勇気が必要ですが、その一歩で得られるメリットは経済的にも精神的にも非常に大きいです。僕の体験談が、資産形成や豊かな人生の一歩を踏み出すヒントになれば嬉しいです。