ブラック企業の特徴と見分け方(在職編)

ブラック企業

今回のお話はもしかして自分が働いてる企業ブラック企業なのか?とかブラック企業じゃないんだけど労働時間長いし業務範囲も広いんだよなーって思う人は読んでみてください。

なんでこんな記事を書こうと思ったかというと、僕はブラック企業に在籍中、自分がブラック企業で働いているとは思ってなかったからです。

中にいると意外と気づかなかったりするもんです。なので、特に労働時間が長かったり業務範囲が広い会社で働いてるという人には読んでもらいたいです。

僕が所属していたベンチャー企業での経験をベースに書くので上場企業にお勤めの方で転職に興味がある方は、この記事は読みとばして下さい。

長時間労働で業務範囲も広いけど、体調はすこぶる良くて、ストレスもなく毎日楽しく働いてるって人も読んでもらわなくてもいいかもしれません。

ブラックとスタートアップなどの規模が小さい会社は紙一重だったりするので、上に書いたようなことが当てはまったら必ずブラック企業とは限らないからです。(思いを持ってスタートアップやベンチャー企業で働いてる人を否定するつもりもはありませんので。まぁそういう方はこの記事にたどり着かないかw)

体調不良は心の悲鳴かもしれない!

次にあげるどれか一つでも当てはまる人は是非最後まで読んでみてください。そして、専門のお医者さんにみてもらってください。(症状がいくつも重なる前にみてもらってください)

  • 体調がすぐれない日が多い
  • 肩こり、頭痛が激しい
  • しょっちゅうストレスを感じている
  • よく下痢をする
  • 歯が痛む
  • なかなか眠れない
  • 気づいたら重いため息をついている

そもそもブラック企業ってなんなんだろう?

厚生労働省のウェブサイトにはこう書いてあるよ。厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として

  • 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
  • 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低いこのような状況下で労働者に対し過度の選別を行う

などと言われています。

これを読んだらさっきも書いたとおり皆さんそりゃそうやね、こんな企業はブラックだよなって思ったりするんですが、僕の経験上、中にいると意外と気づかないんです。

ブラック企業との境界線

あからさまな場合は流石に気づくと思いますが、特に会社を起業したばかりのスタートアップ企業やベンチャー企業の場合、ブラックかどうかの線引きがかなり難しいんですよね。

実際、少人数のことが殆どですし、そうすると一人ひとりの業務の守備範囲は広くなりますし、業務量も上場企業に比べるとめちゃくちゃ多い。

スタートアップなんかの場合は、短期間のうちに圧倒的な成長率で事業を伸ばし、株式上場を狙ったりするわけです。

それを大義名分に、「ストックオプション渡すよ」とか、「上場したら従業員も増やしてそれなりのポジション用意するよ」とか「操業メンバーだから上場したら、〇〇」などと夢のある話でつなぎ止められるパターンは他の会社で働いていた人達の話を聞いててもよく聞くケースでした。ただし、これは経営者は本当にそう思っている場合が殆どなので厄介です。

本当にそう思ってるんだけど、今だけ頑張って問い状態が5年、10年と続くとなかなか現実になるのは難しいかもしれません。

もちろん5年でここまで伸びたとか上場に向けて現実的な成長をしていれば別ですが。

売り上げが3年、5年とたっても殆ど横ばいでは10年後に急に変わってる確率は低いです。(未来は誰にもわからないので、急に売り上げが伸びることがないとは言いませんが)

ブラック企業の特徴7つ

1. 経営層の発言(上から目線)

そんなの外注にやらせとけばいいじゃん

経営層が上から目線の語り口の会社はブラック企業である可能性が高いです。

身近な部下に対しては下に見ていると言うのを隠しているけど、言葉の端々にボロが出ている場合が多いです。

例えば、直属の部下には「〇〇君にやってもらおう」などと言いますが、さらにそのしたの従業員のことを話すときに「〇〇にやらせとけば」と発言したり「〇〇会社(協力会社)にやらせればいいでしょ」などと上から目線で話してボロが出ている場合が多いです。

こう言う場合は、あなたも人ではなく道具のように思われている可能性は十分にあるので要注意です。

2. やりがい搾取

成功したらあなたもお金持ちになれるわよ〜

前述のとおりです。「ストックオプション渡すよ」とか、「上場したら従業員も増やしてそれなりのポジション用意するよ」とか「操業メンバーだから上場したら、〇〇」などと夢のある話をしてくるけど一向にその気配がない時は怪しんでください。

単に貴方を利用するだけの甘い言葉かもしれません。

そうでない場合ももちろんありますが、上に書いたように上から目線とセットの場合は危ないかもしれません。

3. 長時間労働

やりがいを名目に長時間労働、休日労働を促すような場合もよくあります。

もちろんスタートアップなら長時間労働や休日も働くと言うことはよくあります。

ただ、何年もずっとそのような状態が続いても売り上げも殆ど上がっていない、事業の成長の兆しがない場合はどこかで見切りをつけないと、体調を崩す原因の一つになります。

長時間働くことが体調不良の直接原因にならないかもしれません、夢を追いかけて楽しみながらの長時間労働とストレスを抱えながら長時間労働では明らかに健康面への影響は変わってきます。

上司からストレスを掛けられながら長時間労働を強いられてる場合は気をつけて下さい。

これはブラック企業と言っていいと思います。

4. 名ばかり役職

やりがい搾取と同じですね。

能力の有無に関係なく役職を与えられて、決裁権はなく社長の一存で物事が決まる場合は要注意です。全ての人がそうとは言いませんが、一般的に言って役職につくと悪い気はしません。

社内で権限が殆どなくても、社外の人からの扱いや家族、友人達の反応も一般社員の時と執行役員や部長、課長といった役職があるのでは違います。

そして一旦役職を与えられると転職してその役職がなくなるのが嫌と思って会社に留まる理由になる人もいます。

貴方は役職に見合った決裁権や発言権がありますか?
社長の一存で全てが決まりませんか?

僕もそれなりの役職を与えられていましたが、転職して同じ役職ではなくなりました。

部長って言っても部下は1人だし決裁権もホボないじゃん

5. 注意ダメ出しの方法

これはどちらかと言うと、企業と言うよりブラック上司に当てはまる項目かもしれないですが、ミスをした際の指摘などを他の従業員がいる前でしていたり、メールのCCにメーリングリストで全員に見れる状態にしたりするパターンがあります。

指摘を受けてる方はストレスになりますし自尊心が傷つきます。

若手や同僚のいる前でダメ出しは辛いな〜

こう言うことがまかり通る企業はブラック企業だと思って良いです。なぜならストレスなどで、精神や体調に支障をきたす場合が多いからです。

これが原因でストレスを抱え休職や離職したメンバーをたくさんみてきました。

やってる上司からすると、「失敗はみんなで共有できた方がいい」、「同じ指摘を2度3度しなくて済む」などともっともらしいことを言うのですが、騙されてはいけませんw

失敗事例の共有はみんなにすればいいですが、誰の失敗かまで皆んなに言う必要はありませんし、注意は個別にすればいいはずです。

「俺は忙しいんだ」と言ってその時間さえ裂けないと言うことは部下を軽視していると言う証拠です。要注意のサインですよ!

6. コンプライアンスの軽視

コンプライアンスを軽視している企業もブラック企業と言っていいのかなーと思います。

社員に直接が及ばないように思えることでも、法令を守らないような会社は長期に渡って繁栄できるとは思えません。

サービス残業がまかり通ったり、裁判になって賠償金を支払うことになったりそもそも不誠実な会社から物やサービスを買おうと思う人は少ないのでいずれうまくいかなくなる可能性が高いです。

「ミスしたのは君なんだから、リカバリーの分に残業は付けられないよ」とか言ってくる場合もあると思いますが、その時は???と立ち止まって考えてみましょう。

決まりはあるかもしれないけど、この業界じゃそんなの当たり前だよ

そんなの問題になることマズ無いわよ

7. 方針がコロコロ変わる

規模が小さい会社では社長や役員の一声で全てが動くと言うことも少なくないように思います。

方針がコロコロ変わって振り回されるような会社は気をつけて下さい。

これまた体調不良や精神を病む原因になります。

もちろん、ビジネスにとってスピードはとても大切ですから、ダメと思ったりここにチャンスがあると思った場合にすぐに方針転換できると言うことは素晴らしいことです。

ただ、その方針転換に芯がない場合は注意が必要です。

朝はこう言ってたのに夕方には真逆のことを言って切れてくるような会社は赤信号です。

方針転換するなら朝はこう思ってたんだけど、よく考えたらこうだと思うから方針を変えようと思うから皆んな協力してくれ!と理由を説明してくれたりお願いしてくれる場合は問題ないでしょうけれど、僕がいた会社や周りでもちょくちょく聞いたのは、それってその時の気分で意見変えてない?っていう場合は危険です。

従業員はそれに振り回されて残業をする羽目になったり、逆ギレされて叱責されたり、嘘みたいな話ですがこういう話は耳にしますし、実際体験しました。

ブラック上司にも気をつけよう

ブラックなのは企業だけでなく、上司の場合も良くあります。

そんな場合は会社の中で戦ってみるか、小さな組織で上司を変えることが難しそうな場合は転職を考えてみて下さい。

ブラック上司についてはこちらの記事で書きます。

体調不良を感じるなら

今回取り上げた項目に当てはまらなくてもブラック企業である可能性はありますので、最初にあげた体調不良を少しでも感じるなら、一度自分のいる会社がブラック企業じゃないかと疑って下さい。そして、医師に相談することをおすすめします。

そうしないと、気がついたら本当に体調を崩したり精神を病んでしまって回復するまで相当の時間がかかります。

ブラック企業じゃなくてもお勤めの会社が単に合わないこともあるかもしれないですが、体調不良やストレスを常に感じる場合は転職も視野に入れてみてください。

僕はいくつか体調不良がありましたが、動けなくなるぐらいではなかったので働き続けていました。それでもやはり、日常生活や家族や友人に悪い影響が出るので最終的には転職という選択肢を選びました。

具体的な体験談はこちらの記事に書いていますが、後から考えるともう少し早く気づいて転職しておけばよかったかなーと思っています。

周りの同僚も体調を崩してしまった人が何人もいましたので、この記事を読んでくださっている皆さんはそうなる前に気づいて貰えたらなと思います。

暗い話題ですが、自分で行動していけばきっと今より素晴らしい未来があると信じて、上をむいて歩いていきましょう!

なかなか退職できない人はこちらの記事も参考にしてください。

長い記事ですが最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

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