家を売ろうと思っても、どの不動産会社に相談すればよいのか迷いますよね。
不動産会社によって、得意な地域や物件、査定価格の考え方、販売方法は異なります。
近所の1社だけに相談すると、その査定額や販売方針が妥当なのか判断できません。
そんなときに役立つのが、複数の不動産会社へまとめて査定を依頼できる「不動産一括査定サイト」です。
ただし、不動産一括査定サイトにも違いがあります。
この記事では、主要な不動産一括査定サイト5社を比較し、物件や希望に合ったサービスの選び方を解説します。
僕自身、自宅として住んでいた築30年以上の中古マンションを2回売却した経験があります。
売却時にはイエウールを利用し、複数の不動産会社の査定価格や提案内容を比較しました。
不動産一括査定サイトは目的に合わせて選ぶ

不動産一括査定サイトは、査定額が最も高い会社を選ぶためのサービスではありません。
複数社の査定額に加えて、次の点を比較し、売却を任せる不動産会社の候補を探すためのサービスです。
まず査定額が周辺相場から大きく外れていないかを確認し、そのうえで次の5項目を比較します。
| 希望・状況 | 候補となるサービス |
|---|---|
| 地方や郊外の会社を幅広く探したい | イエウール、HOME4U、リビンマッチ |
| 大手と地域密着型を比較したい | イエウール、HOME4U、LIFULL HOME’S |
| 大手不動産会社だけを比較したい | すまいValue |
| 不動産会社に氏名や電話番号を知らせず、概算価格を知りたい | LIFULL HOME’S匿名査定 |
| 不動産会社の特徴を見て選びたい | LIFULL HOME’S |
| 最大6社程度をまとめて比較したい | イエウール、HOME4U、リビンマッチ |
| 電話連絡をできるだけ避けたい | LIFULL HOME’S匿名査定 |
僕が利用したイエウールは、地方を含む幅広い不動産会社から最大6社を比較したい人に向いています。
ただし、すべての人にイエウールが最適とは限りません。
大手だけに依頼したい場合はすまいValue、不動産会社に氏名や電話番号を知らせたくない場合や、営業電話を避けたい場合は、LIFULL HOME’Sの匿名査定が選択肢になります。
不動産一括査定サイト5社の比較表
以下は、2026年8月2日時点で各サービスの公式情報を確認して作成した比較表です。
サービス内容や提携会社数は変更される場合があります。申し込む前に公式サイトの最新情報も確認してください。
| サービス | 提携・参加会社 | 対応エリア | 主な対応物件 | 同時査定 | 匿名査定 | 査定後の連絡 | 運営会社・特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| イエウール | 2,000社以上 | 全国47都道府県 | マンション、戸建て、土地など | 最大6社 | 一括査定は不可。別に匿名簡易シミュレーションあり | 電話、メール、マイページなど | 株式会社Speee。大手から地域密着型まで幅広い |
| HOME4U | 約2,500社 | 全国 | マンション、戸建て、土地、その他 | 最大6社 | なし | 不動産会社から電話・メールなど | 株式会社NTTデータ・ウィズ。利用者向けの問い合わせ窓口あり |
| LIFULL HOME’S | 全国5,000社以上 | 全国 | マンション、戸建て、土地、投資用物件、倉庫・工場など | 最大10社 ※物件所在地や物件種別によって、実際に表示される会社数は異なる | 別サービスとして匿名査定あり | 一括査定は電話・メールなど。匿名査定は専用ページで確認 | 株式会社LIFULL。不動産会社の情報が詳しい |
| リビンマッチ | 売却査定は約1,700社 ※2025年1月時点 | 全国 | マンション、戸建て、土地など | 最大6社 | なし | 依頼先の不動産会社から連絡 | リビン・テクノロジーズ株式会社。不動産売却以外の比較サービスも展開 |
| すまいValue | 共同運営する大手6社 | 参加6社の営業エリア | マンション、戸建て、土地など | 最大6社。ただし地域により依頼可能社数は異なる | なし | 各不動産会社から連絡 | 大手不動産流通会社6社による共同運営 |

イエウールは全国2,000社以上と提携し、最大6社へ査定を依頼できます。
査定結果はメール、電話またはマイページなどで届くと案内されています。
HOME4Uは約2,500社と提携し、最大6社へ依頼できます。
2001年にサービスを開始し、現在は株式会社NTTデータ・ウィズが運営しています。
サービス利用者向けの問い合わせ窓口も設けられています。
LIFULL HOME’Sには全国5,000社以上の不動産会社が参加しており、マンションや戸建て、土地に加え、投資用物件や倉庫・工場にも対応しています。
匿名査定では、不動産会社へ氏名や電話番号などの連絡先を知らせず、専用ページで概算価格を確認できます。
リビンマッチの不動産売却査定では、全国約1,700社の加盟店から最大6社へ依頼できます。
※約1,700社は不動産売却査定ページに掲載された2025年1月時点の数字です。
運営会社は東証グロース市場に上場しているリビン・テクノロジーズ株式会社です。
すまいValueは、小田急不動産、住友不動産ステップ、東急リバブル、野村不動産ソリューションズ、三井不動産リアルティ、三菱地所ハウスネットの6社が共同で運営するサービスです。
地域や物件によって、6社すべてに依頼できるとは限りません。
不動産一括査定サイトはどこがいい?目的別のおすすめ
不動産一括査定サイトを選ぶときは、提携会社数の多さだけで判断する必要はありません。
売却する物件の所在地や種類、比較したい不動産会社、連絡方法から選びましょう。
地方や郊外の物件ならイエウール・HOME4U・リビンマッチ
地方や郊外の物件を売却する場合は、地域密着型の不動産会社と幅広く提携しているサイトが候補になります。
地方では、全国展開する大手よりも、地元の購入希望者や土地事情に詳しい地域密着型の会社が力を発揮することがあります。
ただし、提携会社数が多くても、自分の市区町村や物件に対応する会社が多いとは限りません。
住所や物件情報を入力した後に表示される会社数と顔ぶれを確認しましょう。
表示された会社が1社だけの場合は、別の一括査定サイトも確認する方法があります。
都市部のマンションを大手に依頼したいならすまいValue
都市部のマンションを大手に任せたい場合は、すまいValueを最初に確認するとよいでしょう。
すまいValueでは、共同運営する大手6社へ査定を依頼できます。
大手不動産会社には、店舗網や購入希望者の情報、売却保証、設備保証、ハウスクリーニングなど、独自のサービスが用意されている場合があります。
一方、すまいValueでは共同運営6社以外の地域密着型不動産会社を比較できません。
大手だけでなく地元の会社も比較したい場合は、イエウールやHOME4U、LIFULL HOME’Sなどと比較して選びましょう。
大手と地域密着型の両方を比較するならイエウール・HOME4U・LIFULL HOME’S
大手不動産会社と地域密着型の会社を比較したい場合は、イエウール、HOME4U、LIFULL HOME’Sが候補になります。
イエウールとHOME4Uは最大6社へ依頼できます。
LIFULL HOME’Sは最大10社に依頼でき、不動産会社の写真や得意分野などを確認してから依頼先を選べる点が特徴です。
初めて一括査定を利用する場合は、次のように3~4社を選ぶと比較しやすくなります。
- 全国展開または広域展開する会社:1社
- 地域密着型の会社:2社
- 売却する物件種別を得意とする会社:1社
大手か地元の会社かという二択ではなく、自分の物件を売るための具体的な提案を比較することがポイントです。
不動産会社の情報を見て選びたいならLIFULL HOME’S
LIFULL HOME’Sでは、査定を依頼する前に、不動産会社の写真や特徴、得意分野などを確認できます。
たとえば、会社情報やアイコン、紹介ページから、次のような特徴を確認できます。
- タワーマンションの売却が得意
- 買取制度や買取保証がある
- 瑕疵保証がある
- 地域での対応実績や会社の強み
- 投資用物件に対応している
価格だけでなく、会社の特徴やサービスを見てから依頼先を選びたい人に向いています。
不動産会社に個人情報を知らせず価格を知りたいならLIFULL HOME’S匿名査定
まだ売却を決めていない段階や、営業電話を避けたい場合は、LIFULL HOME’Sの匿名査定が使いやすい選択肢です。
匿名査定では、不動産会社へ氏名や電話番号などの連絡先を知らせずに、物件情報をもとに概算価格を確認できます。
査定価格の到着通知を受け取るため、LIFULL HOME’Sにはメールアドレスを登録しますが、査定を担当する不動産会社には開示されません。
査定結果はLIFULL HOME’Sの専用ページに届きます。
詳しく相談したい会社が見つかった段階で、自分から連絡先を送る仕組みです。
ただし、匿名査定で分かるのは概算価格です。
室内の状態や眺望、日当たり、リフォーム履歴、管理状態などを反映した詳しい査定が必要になったら、机上査定や訪問査定へ進みましょう。
電話連絡を減らしたい人も匿名査定が第一候補
通常の一括査定を申し込むと、依頼した不動産会社から電話やメールで連絡が入る可能性があります。
できるだけ電話連絡を減らしたい場合は、次の方法があります。
ただし、連絡方法の希望を記載しても、不動産会社から確認の電話が入る可能性はあります。
不動産会社からの営業電話を避けたい場合は、氏名や電話番号を不動産会社へ送らない匿名査定が向いています。
イエウールが向いている人
イエウールは、次のような人に向いています。
- 複数の不動産会社をまとめて比較したい
- 地方を含め、対応会社の選択肢を確保したい
- 大手と地域密着型を比較したい
- 初めて不動産一括査定を利用する
- 最大6社の中から依頼先を選びたい
- マンション、戸建て、土地を査定してもらいたい
※通常の一括査定は匿名では利用できません。別途、AIによる匿名シミュレーションが用意されています。
イエウールは全国2,000社以上と提携しており、一度の入力で最大6社へ査定を依頼できます。
査定後は査定額だけでなく、その根拠や担当者の対応も比較できます。
僕も中古マンションの売却時にイエウールを利用しました。
複数社の査定価格を比較できたことで、1社の査定だけを見て判断するのではなく、売却相場や会社ごとの考え方を確認できました。
ただし、「イエウールを利用すれば必ず高く売れる」という意味ではありません。
表示される会社は地域や物件によって異なります。
申し込み画面で依頼できる会社を確認し、自分の物件に合う会社を選びましょう。
複数の不動産会社を比較したい人は、まず自分の地域でどの会社に依頼できるか確認してみましょう。
>>>イエウールで査定できる会社を確認する<<<
イエウールで複数社を比較した体験
僕はこれまで、自宅として住んでいた中古マンションを2回売却しています。
どちらも築30年以上の物件でした。
- 1軒目:購入時の物件価格より約300万円高い価格で売却
- 2軒目:購入時の物件価格より約200万円高い価格で売却
- 2軒とも値下げせず、当初の売り出し価格で成約
※上記は物件価格だけを比較した金額です。購入・売却時の諸費用、税金などを差し引いた利益ではありません。また、イエウールの利用自体が売却価格を高めたことを示すものではありません。
売却時にはイエウールを利用し、複数の不動産会社から査定を受けました。
ただし、査定価格が最も高い会社へ、そのまま売却を依頼したわけではありません。
比較したのは査定価格だけではない
僕が確認したのは、主に次の点です。
査定価格は、実際に売れる価格を保証するものではありません。
高い査定額を提示した会社が、高く売る力を持っているとは限らないため、価格の根拠を聞くようにしました。
売り出し価格は相場より少し高めに設定した
僕の場合は、値下げや購入希望者からの価格交渉も考え、相場より少し高いと感じる価格で売り出しました。
結果的に2軒とも値下げせずに売れましたが、売却後には「もう少し高い価格で売り出してもよかったかもしれない」と感じています。
売却を急いでいるか、時間をかけられるかによっても、適した売り出し価格は変わります。
複数社に次の2つを聞いておくと判断しやすくなります。
内覧では購入後の暮らしを想像できるようにした
売却活動では、内覧時の第一印象も意識しました。
不動産会社だけに任せるのではなく、売主だから分かる生活情報を伝えることで、物件の魅力を説明しやすくなります。
ただし、僕が購入価格より高く売却できた要因には、物件の条件、購入時期、売却時期、不動産市況なども含まれます。
同じ方法を取れば、購入価格より高く売れることを保証するものではありません。
家を高く売るための価格設定や内覧準備については、「体験談あり!住宅を高く売るには?」でも詳しく解説しています。
不動産一括査定サイトを利用するメリット
1回の入力で複数社へ査定を依頼できる
不動産会社を1社ずつ探し、同じ物件情報を繰り返し伝えるのは大変です。
一括査定サイトなら、住所、物件種別、築年数、面積などを一度入力し、対応する複数の不動産会社へまとめて依頼できます。
特に仕事や子育てで忙しい人にとって、会社探しの手間を減らせることは大きなメリットです。
査定価格の幅から相場を把握できる
1社だけの査定では、その金額が高いのか安いのか判断しにくくなります。
複数社の査定結果を並べることで、多くの会社が提示する価格帯や、極端に高い・低い査定を把握できます。
査定を依頼する前に、国土交通省の「不動産情報ライブラリ」で周辺の取引価格を確認しておくと、査定結果を判断しやすくなります。
不動産情報ライブラリでは、実際の取引価格や地価、周辺施設、防災情報などを確認できます。
不動産会社の得意分野を比較できる
不動産会社には、それぞれ得意分野があります。
- ファミリー向けマンション
- 築古マンション
- 郊外の戸建て
- 土地
- 相続物件
- 投資用不動産
- 買取
- 任意売却
同じ査定価格でも、具体的な販売戦略まで説明できる会社と、価格だけを提示する会社では、売却後の対応が異なる可能性があります。
一括査定は、不動産会社の提案力を比較する機会にもなります。
担当者の対応を契約前に確認できる
不動産売却では、担当者と数か月にわたってやり取りすることがあります。
査定時の対応を見ると、次の点を確認できます。
会社の知名度だけでなく、実際に担当する人との相性も確認しましょう。
不動産一括査定サイトのデメリット
複数の不動産会社から連絡が入る
通常の一括査定では、依頼した不動産会社へ氏名、電話番号、メールアドレスなどが送られます。
最大6社に依頼すれば、複数社から電話やメールが届く可能性があります。
対応の負担を減らすには、最初から依頼先を3~4社に絞るのがおすすめです。
連絡が不要になった会社には、曖昧にせず「今回は依頼しません」と伝えましょう。
売却を断った後も勧誘が続く場合は、勧誘を希望しないことを明確に伝えてください。国民生活センターは、断った後も不動産業者が勧誘を続けることは禁止されていると案内しています。
個人情報が複数社に共有される
一括査定を申し込むと、自分で選択した不動産会社へ物件情報や連絡先が送られます。
個人情報の提供に抵抗がある場合は、最初に匿名査定や価格シミュレーションを利用しましょう。
通常の一括査定を使う場合も、依頼先のチェックを外せるか確認し、話を聞きたい会社だけを選ぶことが大切です。
対応できる会社が少ない地域もある
全国対応と案内されているサイトでも、すべての地域に複数の提携会社があるわけではありません。
郊外や人口の少ない地域、流通量が少ない物件では、依頼可能な会社が1社しか表示されないことも考えられます。
その場合は、別の一括査定サイトや地元の不動産会社も確認しましょう。
高い査定額に期待しすぎる可能性がある
査定額は「この金額で売れる」という保証ではありません。
不動産会社が売主との媒介契約を獲得するために、相場より高い査定額を提示する可能性も考える必要があります。
査定額が他社より大幅に高い場合は、次の点を質問してください。
納得できる根拠がなければ、査定額だけで会社を選ばないようにしましょう。
不動産会社は査定額ではなく5項目で比較する
まず査定額が相場から外れていないか確認する
最も高い査定額ではなく、周辺相場や他社の査定額と比べて妥当な範囲かを確認します。
査定額に差がある場合は、「なぜこの金額になるのですか」と各社に同じ質問をしてください。

具体的には、次の表の内容を各社へ確認して比較しましょう。
| 比較項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 査定根拠 | 類似物件の成約事例や、価格を算出した理由を説明できるか |
| 類似物件の売却実績 | 同じ地域・物件種別の売却経験があるか |
| 販売戦略 | 想定する購入者、広告媒体、写真、内覧方法が具体的か |
| 担当者の対応 | 説明の分かりやすさ、返信速度、質問への回答、相性に問題がないか |
| サポート・契約条件 | 媒介契約、保証サービス、レインズ登録、他社への紹介方針を確認できるか |
査定根拠
信頼できる査定には、価格の根拠があります。
根拠を具体的に説明できる会社を優先しましょう。
類似物件の売却実績
マンション売却を依頼するならマンション、戸建てなら戸建ての実績を確認します。
同じ市区町村での成約実績だけでなく、次の点も聞いてみましょう。
販売戦略
「頑張って売ります」という説明だけでは、具体的な戦略が分かりません。
次の質問に答えられる会社を選びましょう。
担当者の対応
査定時に信頼できないと感じた担当者へ、無理に依頼する必要はありません。
家の売却では、価格の相談、内覧、条件交渉、契約、引き渡しまで多くの連絡が発生します。
知識だけでなく、質問しやすさや返信の速さも比較しましょう。
サポート・契約条件
不動産会社によって、媒介契約の内容や保証サービス、売却時のサポートは異なります。
次の点も確認しておきましょう。
- 一般媒介・専任媒介・専属専任媒介の違いを説明してくれるか
- 売却保証や設備保証の有無と適用条件
- レインズへの登録時期
- 他社から購入希望者の紹介があった場合の対応方針
- 契約期間や解約条件
保証サービスがある場合も、すべての物件に適用されるとは限りません。対象物件や利用条件まで確認してください。
一括査定は何社に依頼すればいい?
初めて不動産を売る場合は、3~5社程度を目安にすると比較しやすくなります。
LIFULL HOME’Sの公式メディアでも、査定は3~5社へ依頼し、査定価格や対応を比較する方法が案内されています。
ただし、多ければ多いほどよいわけではありません。
表示された会社すべてへ依頼すると、連絡への対応や査定内容の整理に時間がかかります。
最初は3社でもよい
電話対応が不安な場合や、仕事が忙しい場合は、まず3社に依頼してみましょう。
- 大手または広域展開する会社:1社
- 地域密着型:1社
- 物件種別を得意とする会社:1社
十分な比較ができなければ、後から別の会社へ追加で依頼できます。
訪問査定は1~2社に絞る
机上査定を3~5社へ依頼した後、詳しく話を聞きたい1~2社に訪問査定を依頼すると、対応の負担を抑えられます。
訪問査定を受けたからといって、その会社と媒介契約を結ぶ必要はありません。
査定と媒介契約は別の手続きです。
HOME4Uなどの案内でも、査定後に会社を比較し、その後に媒介契約へ進む流れになっています。
机上査定と訪問査定はどちらを選ぶ?
検討を始めた段階なら机上査定
机上査定は、住所、築年数、面積、間取りなどの情報と周辺の取引事例をもとに、概算価格を算出する方法です。
次のような人に向いています。
まず机上査定を依頼し、相談したい会社を絞る方法が負担を抑えやすいでしょう。
売却を具体的に進めるなら訪問査定
訪問査定では、不動産会社の担当者が物件を訪問し、室内や建物の状態、日当たり、眺望、接道状況などを確認します。
次のような人に向いています。
机上査定より詳しい価格を確認できますが、それでも成約価格を保証するものではありません。
不動産一括査定を利用する流れ

1.自分でも周辺相場を調べる
査定を依頼する前に、不動産情報ライブラリや不動産ポータルサイトで周辺の価格を確認します。
売り出し中の価格と、実際に取引された成約価格は異なるため、両方を見ることがポイントです。
2.査定サイトを選び、一括査定を申し込む
物件の所在地や種類、比較したい会社、連絡方法から査定サイトを選びます。
住所、築年数、面積、間取り、売却希望時期などを入力し、表示された会社から3~5社程度を選んで机上査定を依頼します。
3.査定結果と不動産会社からの連絡を受け取る
不動産会社から査定額や連絡が届きます。価格だけでなく、説明の分かりやすさや初回対応も確認しましょう。
4.査定内容を比較する
査定額、価格の根拠、類似物件の売却実績、販売戦略、担当者の対応を比較します。
各社に同じ質問をすると、回答の違いが分かりやすくなります。
5.訪問査定を依頼する会社を1~2社に絞る
査定内容や担当者の対応を比較し、詳しく相談したい会社を1~2社に絞ります。
選んだ会社へ訪問査定を依頼し、物件の状態を踏まえた詳しい査定を受けます。
6.訪問査定を受ける
物件の状態を確認してもらい、売り出し価格や販売計画を具体的に相談します。
7.媒介契約を結ぶ
依頼先を選び、一般媒介・専任媒介・専属専任媒介の違いを確認して契約します。
媒介契約には、一般媒介、専任媒介、専属専任媒介の3種類があります。
契約ごとの違いは、「不動産を高く売るための不動産仲介の媒介契約」で詳しく解説しています。
不動産一括査定を利用するときの注意点
査定額が最も高い会社を即決しない
高い査定額を見ると魅力を感じますが、その価格で購入する買主が見つかるとは限りません。
高い査定額を提示した会社には、必ず価格の根拠と販売計画を確認しましょう。
依頼する会社を自分で選ぶ
申し込み画面に表示された会社を、すべて選ぶ必要はありません。
会社情報や得意分野を確認し、実際に話を聞きたい会社だけへ依頼します。
売却時期を正直に伝える
売る時期が決まっていない場合は、査定依頼時に伝えましょう。
「今すぐ売りたい」と受け取られると、連絡頻度が高くなる可能性があります。
その場で媒介契約を決めない
訪問査定を受けても、その場で契約する必要はありません。
各社の査定書や提案を持ち帰り、比較してから判断しましょう。
査定書の前提条件や売却条件を確認する
査定価格には、一定の売却期間や物件状態を前提としている場合があります。また、売却前に修繕や残置物の撤去が必要とされることもあります。
金額だけでなく、どのような条件で算出されているかを確認してください。
築古物件は状態や管理状況も伝える
築30年以上のマンションや戸建てでも、査定は依頼できます。
築年数だけでなく、修繕履歴、管理状況、耐震性、設備の状態なども価格に影響します。
築古住宅の状態確認やインスペクションについては、「中古住宅購入で失敗しない方法|インスペクションと契約の注意点」も参考にしてください。
よくある質問
- Q不動産一括査定サイトを使うと必ず売らなければいけませんか?
- A
査定を依頼しただけで、売却や媒介契約の義務が発生するわけではありません。
査定結果を確認し、売らないと判断することもできます。不動産会社へ依頼しない場合は、その旨を明確に伝えましょう。
- Q不動産一括査定サイトは無料ですか?
- A
この記事で紹介した不動産一括査定サービスは、売主側が無料で利用できます。
一括査定サイトは、提携する不動産会社から料金を受け取る仕組みです。実際に仲介で売却が成立した場合は、条件に応じて不動産会社へ仲介手数料を支払います。
- Q査定額と実際に売れる価格は同じですか?
- A
同じとは限りません。
査定額は、不動産会社が周辺の成約事例や物件条件から予測した価格です。
実際の成約価格は、売り出し価格、購入希望者の反応、販売期間、価格交渉などによって決まります。
- Q査定は何社に依頼すればよいですか?
- A
3~5社程度が目安です。
電話やメールへの対応が不安な場合は、まず3社へ机上査定を依頼し、必要に応じて追加しましょう。
- Q机上査定だけでも利用できますか?
- A
サービスや不動産会社によっては、机上査定を希望できます。
売却を検討し始めた段階なら、最初は机上査定で概算価格を確認し、詳しく相談したい会社へ訪問査定を依頼する方法があります。
- Q住宅ローンが残っていても査定できますか?
- A
住宅ローンが残っていても査定は依頼できます。
ただし、売却時には原則として物件に設定された抵当権を抹消する必要があります。
査定価格が住宅ローン残高を下回る場合は、自己資金で不足分を補う方法などを検討する必要があります。
- Q築30年以上の家でも査定できますか?
- A
築30年以上のマンションや戸建てでも査定を依頼できます。
ただし、立地、管理状態、耐震性、修繕履歴、土地の価値などによって評価は異なります。
築古物件の売却実績がある会社を含めて比較しましょう。
- Q電話を止めてもらうことはできますか?
- A
依頼しない会社には「売却を依頼しないため、今後の連絡は不要です」と明確に伝えましょう。
断った後も勧誘が続く場合は、不動産会社の免許を管轄する行政窓口や消費生活センターへ相談する方法があります。
- Q同時に複数の一括査定サイトを使ってもよいですか?
- A
複数サイトの利用は可能ですが、同じ不動産会社へ重複して依頼しないように注意してください。
まず1つのサイトで表示される会社を確認し、選択肢が少ない場合に別のサイトを利用する方法が分かりやすいでしょう。
まとめ|一括査定は不動産会社を比較するために使う
不動産一括査定サイトは、最も高い査定額を探すだけのサービスではありません。
複数の不動産会社から提案を受け、まず査定額が周辺相場から大きく外れていないかを確認します。そのうえで、不動産会社は次の5項目で比較します。
目的別の候補は次のとおりです。
僕自身はイエウールを利用し、複数社の査定価格と提案を比較したうえで、売却を依頼する会社の候補を選びました。
初めて一括査定を利用する場合は、最初から表示された会社すべてに依頼する必要はありません。
まず3~4社へ机上査定を依頼し、査定価格だけでなく価格の根拠や担当者の対応を比較してみましょう。
自分の家がいくらで売れそうか分からない場合は、まず自分の地域で査定に対応している不動産会社を確認するところから始めてみましょう。
>>>イエウールで査定できる会社を確認する<<<
