中古住宅の探し方 ~第三 回内覧編~

マイホーム(中古住宅)

さて、自分に合った仲介業者さんが見つかれば、次はいよいよ本格的に物件探しです。

最初の頃はみるポイントもよくわからず、なんとなくよかったなぁ〜ぐらいの感じで内覧していましたが、今回は、内覧の際に僕なりに見ておいた方がよさそうなポイントをご紹介します。

家具のサイズを確認しておこう

内覧の際に、空室で家具がない状態の場合、部屋の広さが少しわかりにくかったりします。

今使っている家具が入るのか、設置した時にどのあたりまでくるのかなど把握するためにも持っていきたい家具の大きさなどは確認しておきましょう。

最初の1回だけメモっておけば良いのでそんなに手間でないと思います。

登記簿(全部事項証明書)を確認する

中古物件を安く買う方法の記事でも紹介しようと思いますが、気に入った物件を見に行く前には登記簿を確認していました。

登記簿を見れば売主が物件を売りに出している理由なども少し見えてきます。

内覧してみよう

気に入った物件を内覧したいときは、不動産屋さんに連絡して、内覧の希望を伝えるといついつなら見れますよと日程調整してくれます。

現地で待ち合わせの場合もありますし、不動産屋さんで待ち合わせして車で連れて行ってもらうこともあります。

僕は現地待ち合わせにして、電車で行き駅の周辺も含めて周りを少し歩いて施設や街の雰囲気もチェックしています。

よく知っている土地の場合は不動産屋さんの車で連れて行ってもらうことが多いです。

内覧時の持ち物

僕が内覧の際に持っていくものです。行った後にあ〜持ってくればよかったと何回か思ったものでもありますので参考にしてみてください。

スマホ・・・現地で調べ物をしたり、気になる部分の写真を取ったり(不動産屋さんにいえば大抵写真撮影OKいただけると思います)1日に何件もみる場合や時間が経つと忘れてしまうので、気になる部分など物件の写真は取るようにしています。

  • メジャー・・・今持っている家具が収まるのかの確認など、絶対に持っていくべきアイテムの一つです。
  • 水平器・・・建物の傾きはやはり気になります。購入後に傾きが気になって直そうとするとかなり費用がかかり、最悪直せない場合もあると思いますので、僕は内覧の際必ず何箇所か水平器で傾きを確認しています。水平器は100均にも売っています。
  • コンパスアプリ・・・スマホに入っているもので良いと思いますが、方位を知るためにも持っていきます。
  • ローンシミュレーションアプリ・・・その場でなくても良いですが、慣れてくるとリフォームのざっくりとした金額がわかってくるので、物件価格と合わせてどのくらいの金額になりそうか、その場合に月々の支払いがどのくらいになるかさっと計算できるのでとても便利です。こちらもスマホアプリです。
  • 坪・平米換算アプリ・・・不動産サイトの物件は平米数で書かれてることも多いので、ツボに換算すると何坪なのかや、平米数と物件価格を入れると坪単価がパッとわかるアプリがあります。坪単価も一つの目安にしていましたので内覧の際に持っていくようにしています。と言ってもこちらもスマホアプリなのでスマホを持っていくだけです。
  • 物件の間取り図・・・各部屋のコンセントの位置を書き込んだり、寸法を書き込めるので物件の間取り図は持っていくと便利です。(不動産屋さんからもらえますが、気に入った物件で2回目の内覧など)

スマホにアプリを入れて持ち歩けばかなり便利だね

内覧の際の確認ポイント

玄関

まず僕が玄関を入った際に一番先にすることは、臭いチェックです。カビ臭い場合は湿気が多い可能性があるので要注意かなと思っています。

ドアを開けて中に入った際、ムワッと湿気を感じた場合も少し警戒します。

それで絶対ダメかと言うわけではないとおもますが、湿気は建物の大敵です。

湿気が多いといろんなものが傷みやすくなりますし、そもそも湿気が多いと言うことは雨漏りなど何か原因があるかもしれません。

雨漏りや、どこかに水が溜まってしまうのであれば、修理にそれなりの金額がかかると思いますので選ばないことにしています。

各部屋

各部屋も基本的には同じです。湿気がひどくないか、かび臭くないか、それに加えて天井に雨漏りのシミがないか、特に外壁と接している面の壁は水のシミがないか確認しています。

理由は玄関の時と同じです。

各部屋でも傾きはチェックしています。水平器で確認したあとは扉や窓の開け閉めをしてみて引っかかって開かないぐらい固くないかなど。中古物件なので多少の引っかかりなどは気にしていませんでした。

あとは、直さないといけない部分がどのくらいありそうかを確認します。

壁紙やフローリング、襖、障子などです。各部屋にエアコンやテレビをつけたいのかどうか、コンセントの位置や数は足りてるかも確認します。

エアコン取り付け用の壁穴やコンセントの位置は確認しておき、ない場合は後で工事して貰えば良いのですが、マンションの場合、隠蔽配管工事など少し特殊な工事をしてもらわないといけない場合がありますので、その分費用が嵩みます。

エアコンが欲しい部屋にエアコン設置が可能かどうかは内覧時に確認しておくのが良いと思います。

収納スペースも忘れず確認しておきましょう。あまりに収納スペースが狭い場合は後で荷物の置き場に困るかもしれません。

和室

和室の場合は畳数表記だと、同じ畳数でも京間(きょうま)、本間(ほんま)など畳によってサイズが違うので、メジャーでサイズを測っておくのがおすすめです。

和室がちょっとと言う場合、リフォームで洋室に変えることは可能です。

工務店さんによって費用かんが異なるため、リフォームを検討する場合、和室を洋室に変更するのにざっくりどのくらいの金額がかかるかは予め調べておくと良いです。

屋根裏

2階のクローゼットや押入れの上に天井裏に入れる場所があると思います。

外壁の状態が悪い場合などは屋根裏を覗いて、かび臭くないか、湿気が多くないか、雨漏りはなさそうかなどチェックしています。

キッチン

キッチンの下をみて水漏れしてなさそうかチェックしています。
交換する場合は費用に追加しています。

トイレ

そのまま使えそうかだけチェックしています。
交換したい場合は費用に追加しています。

浴室

浴室も同じです、交換する場合は費用に入れる必要があります。

床下

床下も覗ける場所が台所や脱衣所などにある場合が多いと思います。

床下に潜ってチェックしたことはありませんが、覗ける範囲で蟻道がないかのチェックはしています。

購入を真剣に考えている物件の場合、ホームインスペクションを受けるのもいいかもしれませんが、僕は利用したことがありません。

気になる方はぜひ調べてみてください。

外壁

壁に手で触れてみます。手に外壁の塗料が着いたら、壁面の塗装時期です。

壁面の面積や塗料の種類によりますが、外壁を塗り替えると100万円ぐらいかかる可能性があるので、価格の計算に入れておきましょう。(屋根と合わせると200万円近くする可能性もあります)

壁面がひび割れたり、ひび割れたところから防水シートが見えていたり、壁面と壁面の溝がゴムのようなパッキン(コーキング)で埋められていますが(壁よってない場合もあります。)それがボロボロになって防水シートが見えていないかなど確認します。

壁面の塗装やコーキングが傷んで防水シートが見えている場合は雨漏りしていないか家の中の壁も要チェックです。

屋根

屋根は登ってみることができません、リフォーム会社の人は見てくれますが、購入前の物件は梯子をかけたりする必要があるので難しいかもしれません。

最近はリフォーム会社の人がドローンでみてくれたりもするようですが、購入前にみてもらうのはやはり難しいと思います。

僕は購入前に屋根の上を見てもらったことがありません。2階の窓から1階の屋根が見える家もありますのでその場合は割れがなさそうかなど状態をチェックしています。

基本的には外壁を塗り替える際に屋根も塗り替えることが多いので壁面を触って手に塗料が付着する場合は屋根も塗り替えを覚悟して費用の計算に入れています。

いろいろ質問してみる

案内してくれた不動産屋さんに色々質問してみましょう。

知っていることは答えてくれますし、知らないことは売主に確認してくれます。

気になることは些細なことでもとにかく質問してみましょう。

気に入った物件があったら

気に入った物件があれば不動産屋さんに伝えましょう。

買付証明書・買付申込書などと呼ばれる書類を売主に提出します。

買付証明書は売主に対してこの金額で物件を買いますと申し入れるための書類で、この書類だけでは契約は成立しませんが、買う気もないのに物件を抑えるためだけに出すのは止めましょう。

値引きの交渉をする場合はこの時点で希望の金額を書いて提出します。

書式に決まりはありませんが不動産屋さんが雛形をお持ちのはずなので、買主は気にする必要ありません。

リフォームするつもりでリフォーム費用も住宅ローンで借入する場合は、2〜3社程度すぐに見積もりして貰いましょう。

その上で物件価格や諸経費、リフォーム費用など借入したい金額で住宅ローンの審査を受けましょう。

住宅ローンも3行ぐらいは審査に出したいところです。(銀行によって金利が結構違うので35年だと同じ借入金額でも結構差がでます。)

銀行によって結構金利に差があるんだ。ネットで出てる金利と実際に審査して借り入れるできる金利が全然違うこともよくあるよ。

住宅ローンについては「住宅購入に掛かる費用を安く抑える方法」でも紹介します。

気に入った住宅はすぐには見つからないかもしれません。

僕の場合、過去3軒は3ヶ月〜6ヶ月程度で見つけることができていますが、1年掛かることもあるかもしれませんので、少しでも検討しているようでしたらすぐに探し出しましょう。

焦って購入して後悔しないためにもしっかり探したいですね。

ただ、中古物件はなかなか100%希望通りの物件は出てこないと思います。

不動産屋さんに聞いた話ですがたまに2年も3年も物件を探している方もいらっしゃるようです。

譲れないポイント、妥協できるポイントを物件を探し出す前にしっかり考えておくといつまでも物件が見つからないということになりにくいかもしれませんね。

皆さんにとって良い物件が見つかることを願っています。

中古物件を安く購入する方法はこちらを参考にしてください。

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