ブラック企業で働いていた頃の体験談

ブラック企業

今回は、僕が実際いたブラック企業の体験談を書いていきます。

ブラック企業と気づくまでや、その後おこった体調の変化、転職を決意した過程や同僚の話なんかも書いてみようと思います。

自分がブラック企業で働いているか核心のない人や転職してどうだったかなど関心がある人は是非最後まで読んで貰えると嬉しいです。

ベンチャー企業

僕がいたのは総勢20名ほどの小さなベンチャー企業です。

その会社で10年近く働いていました。

最初3、4年ほどは事業の立ち上げ期でがむしゃらに働いていました。

立ち上げ期なので長時間労働は当たり前。毎日終電。

酷い時は徹夜もしていました。とは言え無理やりやらされていたわけではなかったので、その頃はブラックだと今でも思っていません。

事業を一気に立ち上げるスタートアップなどでも珍しいことではないと思います。

周りのスタートアップで働く友人たちも同じようにがむしゃらに頑張っている人が多かったです。

ブラック企業と気づくまで

そんな感じで1日のほとんどを会社で過ごし下手すると休日も会社で過ごすわけですから、上司や社長とも距離は近くなっていきました。

そして事業が立ち上がり売り上げも伸び始め、気付いたら5年ぐらい立っていましたもう少し売り上げが上がればきっと楽になるぞと思いながら働けど働けど楽にはなりませんw

今まで長時間労働でいろいろやってきたので、例えば毎日定時に仕事を終わって帰ればこれまでの2/3ぐらいのアウトプット量になってしまいます。

そうすると上司や社長は今はまだ頑張りどころやからアウトプット量減らしてる場合じゃないとなってくるんです。

ブラック企業への道

そして、事業立ち上げから5年経っているので当然焦りも出てきます。

そのうち、本当なら今頃上場できていたのにみんなの頑張りが足らないから売り上げが伸びていないんだと言ったような発言が社長から出たり、このやり方じゃダメだ、このやり方に変えようと方針転換の頻度も上がりました。

上司が朝行っていたことと、夕方言うことが全く真逆になって作業が振り出しに戻ったり、それを誰かひとりの責任にしたりと普通に考えたらブラックな環境になっていました。

人が一人辞め二人辞め、その頃から退職者もちらほら出てきました。

ただ、まだ同僚の間でもせっかくここまで頑張ったのに今辞めるのはもったいないな〜。
と言う感じの反応が多かったです。

長く働く間に感覚が麻痺していたんだと思います。少しぐらいの無茶や長時間労働は当たり前。

上司からの理不尽な要求もみんなで成功するためだからと文句は言いいっこなして来ました。

でも現実はブラック企業の特徴と見分け方ブラック上司10のサインで書いたような特徴の多くに当てはまる環境に変わっていたのです。

増える休職者

そんな状態では当然、退職者も出ますがそれよりも休職者や音信不通になるメンバーも出て来ました。

メンバーの間では「あの子もメンタル病んじゃったって、〇〇くん真面目だからなー。全部自分で背負いすぎちゃったんかなー。」って感じで話していました。

当時はまだ病んでいく人が弱くて自分たちがまともだと思っていました。

でもそのうち「病んでいくのが普通で、俺たちが異常なんじゃないか?」って冗談まじりで話すようになって来ました。

今考えれば自分たちの感覚が麻痺していたのですが、当時は本当にそんなふうに思っていました。

最初からいる古参メンバーよりも、後から入って来た人が退職することも多かったです。

徐々に感覚が麻痺していた古参メンバーは異常な状態に全く気付いていなかったからだと思います。

普通の世界から後から入って来たメンバーにとっては超異常でありえない環境だったんだと思います。

体調不良

そしてついに僕も体調に異変が出始めました。

ただ、毎日遅くまでずっと働いているし、気付いたら40歳近くになっていて年齢のせいも多少あるかなと思ってさほど気にせず、それまでとあまり変わらず長時間労働を続けていました。

ストレスとイライラ

それだけ頑張っていても、社長や役員も事業が伸び悩んでいるストレスもあったのでしょう。

僕たちの頑張りは労われることもほとんど無く、もっとやれ、こんなやり方じゃダメだとプレッシャーがかかり始めました。

当然僕たちもストレスを抱えることになり、同僚もイライラがつのり会社の雰囲気は最悪です。

いつもなら許せるような些細なことが気になってイライラしたり会社内だけでなく、家族や友人にもイライラしているところを見せてしまったり、楽しい時間を過ごしているはずなのに大きなため息をついてしまっていました。

本当に楽しんで友人と食事をしたりしてるはずなのに、「なんか最近顔が疲れてるね」と言われたり、愚痴を言ってしまう回数が増えたりとよくない状態になっていました。

転職を意識

そして体調にいろいろ異変が出始めました。ブラック企業の特徴と見分け方で書いたように、次のような症状が出ました。

  • 肩こり
  • 頭痛が激しい
  • 歯が痛む
  • 不眠
  • 気づいたら重いため息をついている
  • 手の痺れ

僕の症状ではないですが、同僚は上記の他にこんな症状があると行っていました。

  • めまいがする
  • よく下痢をする
  • 耳鳴り、片方の耳が聞こえにくい

それで、もしかしてこれってストレスが原因?と思い始めてネットで症状を調べ出しました。

そうすると自律神経失調症の症状に当てはまるものが多かったんです。

それでも自分が自律神経失調症かもしれないとい考えにはあまりならなかったです。

似てるけど自分は違うと思っていました。

転職活動

そして、だんだん、あー。自分のがんばる場所はここじゃないと言う思いが、なんと無くから確信に変わり転職をする決心をしました。

そして、すぐさま行動することにしました。

どんな準備をしたかは、完結に言うと以下のようなことです。

  • 先に辞めた同僚の話を聞く
  • 転職活動
    • 自分の市場価値を知る
    • 履歴書・職務経歴書を用意する
    • 転職エージェントに登録
    • エージェントとの面談
    • 紹介と応募
    • 面接
    • 面接後にエージェントととやりとり
    • 入社意思表示
  • 退職の意思表示をする

詳細は長くなってしまうのでこちらの記事で書くことにします。

辞めていった仲間たちのその後

一部の同僚には転職活動していることも伝えていました。

彼らも同じように転職活動をはじめました。

長く一緒に頑張って来たメンバーだったので彼らの転職もうまく行ってほしいと心から願っていましたが、5人ほど転職して後悔していると言っているメンバーはゼロです。

もちろん運が良かったこともあるとは思います。転職先の会社が100%今よりよくなる保証は全くありません。

でも、僕たちは行動しました。「今より悪くなることはそうそう無い」、「今より悪かったらまた転職すればいい」、「何もしないリスクの方が行動するリスクより遥かに大きい」って言うのが合言葉のようになっていましたが、結果的に全員が転職して良かったと言っています。

転職後の生活

転職後は定時に終わって家に変える生活になりました。

今はコロナの影響もありリモートワーク中心なので、通勤時間がなくなり、子供が生まれて起きてる間に顔を見ることがなかった生活から家族と夕食をして少しくつろぐ時間が持てるようになりました。

同僚たちにも恵まれ転職して本当に良かったなーと元同僚ともよく話しています。「と言うかめっちゃいい環境に転職できたと思ってるけど、案外これが世間の普通なんか?」ぐらいの冗談が言えるまでになりました。

信じられないかもしれないですが、転職するまでは以前いたブラック企業が普通だと思い込んでいました。最初は本当にこれっぽっちも疑いませんでした。

まとめ

くどいようですが、もしこの記事を読んでくださっていて、自分の会社がブラックだと疑いもせず働き続けている人がいて、体調がすぐれない人がいるならほんの少しでいいから今の会社を疑ってほしいと言う思いで何度も伝えています。

僕もあの時、決断をして何も行動していなかったら、今もまだ長時間働き続けていたか、体調を崩して働けなくなってしまっていた可能性さえあるなと思います。

今転職を考えている方も是非転職がうまくいくことを願っています。

下調べをすればブラック企業に転職してしまう可能性はかなり下げられると思います。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます!

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