中古住宅購入+リフォーム(リノベーション)で理想の住まいを実現
住宅購入は人生の三大支出とも言われ、資産形成にも大きな影響を及ぼすイベントの一つです。
賃貸か持ち家が良いかは人それぞれの価値観でどちらが正解というのはありませんが、持ち家を購入することを選択した場合、新築という選択肢が最初に頭に浮かぶかもしれませんが、「中古住宅購入+リフォーム」というスタイルで、新築より支出と資産価値の減少を抑えて理想に近いマイホームを手にいれられる可能性があります。
なぜなら、中古物件は新築に比べて価格が落ち着いていることが多く、すでに価格の下落がひと段落しているケースも多いから。そこにリフォームやリノベーションで付加価値を加えることで、住み心地を向上させつつ、物件そのものの価値を再生・向上させることが可能になります。
特に、立地や建物の構造、メンテナンス状況などをしっかり見極めれば、中長期的に価値を維持、もしくは上昇させる可能性もあります。
この記事では「中古住宅購入+リフォーム(リノベーション)」の良さをお伝えしますが、新築購入が家族の夢という方もいらっしゃると思います。その場合は新築のマイホームを購入する方が人生の満足度が高くなるかもしれません。「中古住宅購入+リフォーム」は一つの選択肢として考えてもらえればと思います。

なぜ中古住宅購入とリフォームやリノベなのか
中古住宅+リフォームって、実際にやってみると「よかった」と思えるポイントがたくさんありました。実際僕は過去に3軒中古住宅を購入し、居住中の物件をのぞいて2軒とも購入価格より高い値段で売却することができました※し、家の中は新築に近くなり気持ちよく暮らすことができました。
もちろん全てのケースで利益が出るとは限りませんが、市場価格や将来の用途(売却、賃貸)も意識した計画を立てることで、住まいは“消費”ではなく“資産”になります。
※価格については、いつでもそうなるという訳ではなく、僕が購入、売却した時期の住宅の市況が良かったことも影響していると思います。
新築よりもコストパフォーマンスが高い理由
まず一番の魅力はやっぱりコスパ!同じ立地・広さの家でも、中古物件だと新築に比べて建物の価値が減少しているので価格が抑えられることが多いです。戸建ての場合は築20年以上立つと建物の価値はかなり少なくなっている場合が多くなります。
希望の立地や間取りを実現しやすい背景
新築住宅の多くは郊外の新興住宅地に集中しており、都心や駅近エリアに住みたい場合は選択肢が限られます。その点、中古市場にはすでにインフラが整ったエリアの物件が多く、生活利便性の高い立地を選びやすくなっています。
さらに、中古住宅は「リノベありき」で物件を見ることで、従来の「現状の間取りで住む」から「自分たちで最適化する」発想に切り替わります。
例えば以下の様な変更を加えることができます。
- 和室をなくして広いリビングに
- キッチンを対面型に変更
- 壁を抜いて家事動線を改善
新築で注文住宅の場合、予算がかなり高くなりますが、中古物件ならオーダーメイドに近い暮らしをリーズナブルに実現できる手段とも言えます。
また、間取りが気に入った物件が見つかればリフォームするだけでも満足度高く暮らせます。
※軽量鉄骨造など木造以外は間取りが変えられなかったりしますので、住宅の構造には注意しましょう。土地についても土地の形状などにより、今建物が立っていても再建築ができない土地もあるので注意してください。その他にも、あまり変わった作りに変更してしまうと需要が減って賭けたコストほど資産価値は無くなることもありますのでそこは考慮しておきましょう。
資産価値の維持・向上が期待できる要因
「中古って価値が下がってるでしょ?」って思われがちですが、実は違います。築年数がある程度経った物件は、価格の下落が落ち着いて安定してるケースが多いです。
さらに、しっかりリフォームして管理状態もよければ、将来的に売却や賃貸に出すときにもプラス評価になることもあります。うまくやれば“資産”としての価値も高められます。
環境負荷の低減やサステナブルな住まいづくり
新しく家を建てると、大量の資材やエネルギーが必要になります。でも既存の建物を活かしてリフォームやリノベをするなら、ゴミもCO₂も減らすことができます。新築する土地に前の物件が立っていたら尚更です。
資産形成の視点でも物を大切に長く使う考え方は大事ですしね。
中古住宅購入+リフォーム成功のための具体的ステップ
「中古住宅購入+リフォームも検討してみたいけど、どう進めたらいいかわからない…」という方も、多いんじゃないでしょうか?ここでは、中古住宅+リフォームで失敗しないための流れとポイントをステップごとにまとめてみました!
物件選びで重視すべきポイント
まずは「どんな家を買うか」が最初のカギ。築年数や間取りも大事ですが、実は“構造”と“管理状態”が超重要。特にマンションなら管理組合がしっかりしているか、戸建てなら基礎や屋根・外壁の状態をよくチェック。
また、リノベで間取り変更を考えている場合は「壁式構造(壁が取り払えない)」より「ラーメン構造(柱で支えている)」の方が自由度高いので要チェックです!
インスペクションも活用して、物件をしっかり見極めましょう。
物件選びと合わせて見ておきたいのが近隣の環境やスーパーなどの施設が近くにあるかどうかです。
自分がそこに暮らすことになる街も含めて物件選びをすることが大切です。
資金計画とローンの組み方
中古住宅+リリフォームは「住宅ローン+リフォーム費用」の両方をどう組むかがポイント。最近は「一体型ローン」という便利なものもあって、住宅購入とリフォーム費用をまとめて借りられる金融機関も増えてきました。
自己資金をどこまで用意するか、どの段階でお金が必要か、事前にしっかりシミュレーションしておくと安心です。
リフォーム(リノベーション)会社・施工業者の選び方
リフォームは“誰に頼むか”で仕上がりが大きく変わります。過去の実績を見せてもらったり、担当者との相性を大事にしたり、「相談しやすいかどうか」も選ぶ基準になりますよ。
設計と施工を一括でやってくれる会社もあれば、デザインは設計事務所、工事は別業者という分離型もあります。自分に合ったスタイルを見極めることが大切です。
設計・デザインの進め方と注意点
中古住宅+リフォーム(リノベーション)の醍醐味は、「自分たちだけの空間」を創り上げられることです。とはいえ、思い描くイメージをそのまま実現するのは簡単ではありません。だからこそ、設計段階では以下のポイントを押さえておくことが重要です。
要望は「言語化+視覚化」で伝える
頭の中の理想だけで進めると、完成後に「思っていたのと違う…」となることも。雑誌の切り抜き、Pinterest、Instagramなどの画像を使って、「この雰囲気が好き」「この収納のアイデアが良い」といった具体的な資料を準備すると、設計者との認識を合わせやすくなります。
優先順位を明確にする
すべてを理想通りにしようとすると、予算オーバーになるリスクがあります。たとえば「リビングは広くしたい」「収納は多め」「キッチンは最新設備」など、絶対に譲れない条件と妥協できるポイントを整理しておくと、設計者との打ち合わせもスムーズになります。
生活動線と収納計画を意識する
デザイン性だけにこだわると、住み始めてから「使いづらい…」と感じることがあります。長期的な視点も取り入れつつ、生活をイメージしてリノベーションするのがお勧めです。
- 帰宅後すぐ手を洗えるように玄関近くに洗面台を設ける
- 子どもが成長しても使いやすい部屋の配置
- 掃除道具やストック品の収納スペースの確保
など、将来を見据えた設計が大切です。
工事中・引き渡し後のトラブル防止策
いざ工事が始まると、「予定より工期が延びた」「追加費用が発生した」なんてことも。契約書の内容をしっかり確認して、「どこまでが見積もりに含まれているか」は事前に明確にしておきましょう。
また、引き渡し後に不具合が見つかっても慌てないように、事前にアフターサポートの体制もチェックしておくと安心です!
中古住宅購入+リフォームが理想実現への近道である

ここまで読んでくださったあなた、もうお気づきですよね。そう、「中古住宅購入+リフォーム」って、実は理想の暮らしを叶えるための有力な選択肢になります。
新築のようにピカピカである必要はなくて、自分たちの“好き”や“こだわり”がちゃんと詰まった住まいこそが、本当の「理想の家」。中古を上手に選んで、リフォームやリノベで手を加えることで、それがグッと現実的になります。
しかも、以下のようなメリットがあります。
- コストを抑えられる
- 好きな場所に住める可能性が増える
- 自分たちらしい空間をつくれる
- 資産形成にも有利
もちろん、物件選びや資金計画、業者選定など、慎重に進めるポイントはありますが、それさえ押さえれば、満足度の高い住まいが手に入る可能性は十分にあります。
これから家を探し始める人も、すでに「中古+リフォームいいかも」と思っている人も、一歩踏み出してみる価値は大いにアリ!ぜひ、あなたにとっての「理想の住まい」を見つけて、楽しくリノベライフを始めてみてくださいね。
おまけ:✅ 中古住宅+リフォーム 成功のための事前確認リスト
- 立地・構造・管理状態の確認はできたか?
- インスペクションを実施したか?
- ローンとリフォーム費用の資金計画を立てたか?
- 優先順位を明確にして設計に反映したか?
- 信頼できる業者を比較検討したか?
- 契約書・見積書の内容をしっかり確認したか?
- アフターサポート体制は納得できる内容か?