住宅ローンの借り換えを考え始めたとき、「金利は分かるけど、必要書類がよく分からない」
「何から集めればいいのか不安…」と感じる人は多いと思います。
これはあくまで一例ですが、僕自身も書類の順番を誤り、手続きが止まってしまった経験があります。
いざ動こうとすると、身分証・収入証明・物件書類・ローン書類…と情報がバラバラで、順番を間違えて書類待ちになり、手続きが止まることもありました。
一般的に、住宅ローン借り換えの書類集めでは「一気に全部そろえる」ことよりも、金融機関や第三者の対応が必要で時間がかかりやすい書類から、優先順位をつけて進めることが、結果的にスムーズになるケースが多いです。
この記事では、住宅ローン借り換えで必要になる書類を
- 5つのカテゴリに整理
- 必須書類と追加提出になりやすい書類を明確化
- 今日から動ける最短ルート(進めやすいToDo順)
- 手続き日数の目安と、よくあるミス
という形で、実務目線で分かりやすくまとめました。
「とりあえずこのページ通りに進めればOK」
そんなチェックリストとして使える内容にしています。
書類集めでつまずかず、スムーズに借り換え判断まで進みたい方は、ぜひ参考にしてください。
※本記事は一般的な住宅ローン借り換え手続きの考え方を整理したものであり、実際に必要な書類や手続きは、金融機関・申込者の状況によって異なります。必ず申込先金融機関の案内をご確認ください。
書類は「5カテゴリ」に分けて、入手に時間がかかるものから着手すると、結果的に早く進むことが多い

住宅ローン借り換えの必要書類は5つのカテゴリに分けて考え、時間がかかるものから先に動くのが、結果的に進めやすいToDo順です。
この順番を意識するだけで、「書類待ちで手続きが止まる」リスクをかなり減らせます。
借り換えでつまずく人の多くは、「思いついたものから集める」「すぐ取れそうな書類だけ先に出す」という動きをしてしまっています。
その結果、役所・勤務先・登記関連で時間がかかり、全体が後ろ倒しになるケースが本当に多いんですよね。
5カテゴリ(本人確認/収入/勤務/物件/既存ローン)
まず全体像です。住宅ローン借り換えで必要になる書類は、多くの金融機関で次の5カテゴリに整理して考えることができます。
ただし、金融機関や申込者の状況によっては、これ以外の書類が追加で求められる場合もあります。
- 本人確認:身分証、住民票など
- 収入:源泉徴収票、確定申告書、課税証明書など
- 勤務:在籍証明、健康保険証、雇用形態が分かる書類
- 物件:登記簿謄本、売買契約書、重要事項説明書など
- 既存ローン:返済予定表、残高証明書など
この5つを「全部一気に出す必要がある」と思うと大変に感じますが、重要なのは「同時並行」ではなく「優先順位」です。
最短化のコツ:役所系・勤務先系から先に着手
最短で進めたいなら、次の考え方がかなり効きます。
- Webで即日取れるもの → 後回しでもOK
- 第三者の対応が必要なもの → 最優先で着手
具体的には、
- 住民票・課税証明書などの役所系
- 在籍証明・雇用条件確認などの勤務先系
- 登記簿謄本などの法務局系
このあたりは、「申請 → 発行まで数日」「会社の総務対応待ち」になりがちです。
一方で、既存ローンの返済予定表や残高証明書はネットバンキングで即日取得できることも多く、後回しにしても詰まりません。
迷ったらこれを確認
細かい例外はありますが、基本的な考え方はシンプルです。
- 5カテゴリで全体を把握する
- 時間がかかる書類から動く
- 足りないものは後で潰す
このページでは、
- 必須書類の一覧
- 追加提出になりやすいケース
- 今日から動ける順番テンプレ
- 日数の目安と遅延ポイント
まで一通りカバーしています。
「何から始めればいいか分からない…」という状態なら、このページをチェックリスト代わりに、そのまま進めてもらえればOKです。
必要書類(必須)チェックリスト

住宅ローンの借り換えで必要になる書類は、金融機関ごとに細かな違いはありますが、
「必須」として求められるものはほぼ共通です。
まずはここに書いてあるものを揃えるのが最優先。
細かい追加書類は、審査の途中で指示されるケースがほとんどなので、最初から完璧を目指さなくて大丈夫です。
本人確認(例:身分証・住民票など)
本人確認書類は、全員必須・かつ初期段階で提出します。
主に求められるのは次のあたりです。
- 運転免許証(両面)
- マイナンバーカード(表面のみ)
- パスポート(顔写真ページ+住所記載ページ)
- 住民票(発行から3か月以内が一般的)
ポイントは、「現住所が一致しているか」「有効期限が切れていないか」。
引っ越し後に免許証の住所変更をしていないと、ここで差し戻されることがあるので注意です。
収入(源泉徴収・確定申告など)
収入関連は、返済能力を判断する最重要書類です。
会社員の方であれば、多くの金融機関では「源泉徴収票(直近1年分)」が基本となります。
ただし、金融機関や申込内容によっては、複数年分の提出を求められるケースもあります。
以下に該当する場合は追加になります。
- 確定申告をしている → 確定申告書(控え)+納税証明書
- 直近で収入変動がある → 課税証明書・給与明細(数か月分)
数字がズレやすい部分なので、年収の記載が他の書類と食い違っていないかは必ずチェックしておきたいところです。
勤務(在籍・雇用関連)
勤務関連の書類は、金融機関によって扱いが少し違います。
勤務先に関する確認方法は、金融機関によって扱いが異なります。
例として、
- 健康保険証の写しによる在籍確認
- 必要に応じて在籍証明書や雇用条件が分かる書類
が求められることがあります。※すべての金融機関で在籍証明書が必須というわけではありません。
ここは勤務先の対応スピードがボトルネックになりやすいです。
時間がかかりそうなら、早めに依頼を出すのがコツですね。
物件(登記・図面・評価関連)
物件関連は、借り換え=新たに担保評価をするため必須です。
代表的なものは以下です。
- 登記簿謄本(全部事項証明書)
- 売買契約書
- 重要事項説明書
- 建築確認済証・検査済証(戸建ての場合)
「昔の書類が見当たらない…」というケースも多いですが、登記簿謄本は法務局で再取得可能なので、焦らなくて大丈夫です。
既存ローン(返済予定表・残高証明など)
今借りている住宅ローンの状況を確認するための書類です。
- 返済予定表
- 残高証明書(直近)
- 金銭消費貸借契約書(求められる場合あり)
最近は、ネットバンキングからPDFで即日取得できるケースが多いのが救いですね。
ここは比較的集めやすいので、他の書類待ちの間にサクッと揃えておくイメージでOKです。
追加提出になりやすい書類(該当者のみ)

ここからは「全員必須」ではありませんが、該当すると高確率で追加提出を求められる書類です。
事前に把握しておくと、審査途中で止まるのを防げます。
転職・副業・収入変動がある
このパターンは、追加書類が出やすい代表例です。
よく求められるものは次の通りです。
- 雇用契約書/労働条件通知書(転職後)
- 直近の給与明細(2〜3か月分)
- 副業の確定申告書・収支内訳書
- 事業収入がある場合の決算書・納税証明書
ポイントは「今後も同じ収入が継続するか」を説明できるかどうか。
金額そのものよりも、「一時的な収入ではないか」、「安定性はあるか」を見られます。
共有名義・連帯債務・ペアローンなど
名義が複数人に関わる場合は、関係者全員分の書類が必要になります。
具体的には、
- 共有者・連帯債務者の本人確認書類
- 共有者の収入証明書
- 住民票(続柄・同一世帯確認)
ここでよくあるのが「自分の分だけ出して、あとから追加依頼が来る」ケース。
最初から関係者分まとめて提出できると審査が一気に進みます。
団信・健康に関する確認が必要
団体信用生命保険(団信)は借り換え時に新たに加入し直すのが原則です。
そのため、
- 健康診断結果
- 医師の診断書
- 通院履歴の申告書
などを求められることがあります。
ここで大事なのは「隠さず、聞かれたことだけ正確に答える」こと。
後出しで申告内容とズレると、審査そのものが止まるリスクがあります。
最短で揃える「順番」テンプレ
借り換えをスムーズに進めるために「今日から何をすればいいのか」を解説します。
Day1:既存ローン書類の取得(Webで取れるもの)
まずは今日中に終わるものから片づけましょう。
- 返済予定表
- 残高証明書
- 金銭消費貸借契約書(PDF保管されていれば)
多くの金融機関では、ネットバンキングやマイページから即日PDF取得が可能です。
ここでの狙いは、「今のローン条件を正確に把握する」こと。
後のシミュレーションや相談が一気に楽になります。
Day2-3:役所・登記関連の段取り
次に手を付けたいのが時間がかかりやすい役所系です。
- 住民票
- 課税証明書
- 登記簿謄本(全部事項証明書)
自治体によっては、コンビニ交付やオンライン請求が使えることもあります。
ただし発行から○か月以内という期限条件があるため「早すぎてもダメ」な点には注意です。
Day3-5:勤務先関連(依頼の出し方)
ここが一番のボトルネックになりやすいところ。
- 在籍証明書
- 雇用契約書・労働条件通知書
- 健康保険証(コピー)
依頼するときは「住宅ローンの手続きで必要です」とシンプルに伝えるのがコツ。
期限を切って依頼しておくとズルズル後回しにされにくくなります。
Day5以降:不足が出たときの潰し込み
一通り提出すると、ほぼ確実に
- 「この書類もお願いします」
- 「ここを補足してください」
といった追加依頼が来ます。
ここで慌てず指示されたものだけをピンポイントで対応するのが正解。
最初から完璧を目指すより「不足は後から埋める」方が、結果的に早く進みます。
日数の目安:どこで時間が伸びる?(遅延ポイント)

借り換え手続きが想定より長引く原因は、ほぼ決まった場所で発生します。
あらかじめ「どこが遅れやすいか」を知っておくだけで、無駄な待ち時間を減らせます。
役所・登記・勤務先がボトルネックになりやすい
時間が伸びやすいのは自分だけで完結しない書類です。
- 役所発行(住民票・課税証明書)
- 法務局(登記簿謄本)
- 勤務先(在籍証明・雇用条件関連)
これらは「申請 → 発行まで数日」「担当者対応待ち」になりがち。
逆に言うとここを先に動かしておけば全体のスケジュールはかなり安定します。
書類不備で差し戻される典型(住所・年収・名義のズレ)
審査が止まる原因で多いのが、数字や表記の不一致です。
よくある例は、
- 住民票と免許証で住所表記が微妙に違う
- 源泉徴収票と申告年収が一致していない
- 登記名義と申込者名が完全一致していない
金融機関は「正誤」を見ているというより整合性が取れているかを見ています。
ズレがある場合は、「理由を説明できる状態」にしておくのが大切です。
急ぐときの対処(代替書類・先出し)
「とにかく早く進めたい」という場合は代替書類や先出し提出が有効なケースもあります。
- 残高証明書の代わりに返済予定表を先出し
- 在籍証明が間に合わず、健康保険証で一時対応
- 登記簿謄本は写しを先に提出
すべての金融機関で通るわけではありませんが相談すれば柔軟に対応してもらえるケースも多いです。
「揃ってから出す」ではなく「出せるものから出して確認してもらう」という考え方も、最短化にはかなり効きます。
書類で落ちないために

ここは「審査に落ちる原因」ではなく書類が原因で「止まる・やり直しになる」ミスをまとめたパートです。
内容自体は些細でも、実務ではかなり影響します。
提出書類の数字が一致しない(年収・住所・氏名表記)
一番多いミスが、書類同士の数字・表記のズレです。
典型例は、
- 源泉徴収票の年収と申込書の年収が違う
- 住民票と免許証で住所の表記が微妙に異なる
- 登記簿の名義と氏名(漢字・旧字体)が完全一致していない
金融機関は「どれが正しいか」を探すのではなく整合性が取れているかを見ています。
ズレがある場合は修正するか、理由を説明できる状態にしておくのがベストです。
期限切れ(発行から○か月等)
書類には、有効期限のルールがあります。
よくある基準は、
- 住民票・課税証明書:発行から3か月以内
- 残高証明書:直近発行分
- 健康保険証:有効期限内・最新状態
「前に使った書類があるから」と流用すると期限切れで差し戻されることが少なくありません。
取り直しになると、その分だけ日数が伸びるので注意です。
「出せば良い」ではなく「説明が必要な事情」がある
書類が揃っていても事情説明が必要なケースでは止まることがあります。
例としては、
- 転職直後で収入が安定していない
- 副業収入が一時的に増えている
- 共有名義だが実質的な負担割合が違う
この場合「聞かれたら答える」よりも先に一言補足しておく方がスムーズです。
説明があるだけで審査が止まらずに進むケースは本当に多いです。
次の一手
書類が一通り揃ったら、ここからは「判断」と「行動」を分けて進めます。
やること自体はシンプルです。
書類が揃ったら事前審査へ
必要書類が揃った段階で、まずは事前審査に進みます。
本審査の前に、属性・収入・物件の大枠チェックを行うフェーズですね。
この段階でNGが出ると本審査に進む前に条件調整や申込先変更ができます。
時間と労力をムダにしないためにも、事前審査は必須です。
得か損かの確定
審査と同時に必ずやっておきたいのが諸費用込みで「本当に得か」を確定させること。
金利だけ見て判断すると「通ったけど、よく見ると微妙…」というケースもあります。
- 金利
- 残高
- 残り年数
- 諸費用
を考慮して、最終判断まで一気に進めるのがおすすめです。
申込先比較
条件が悪くなければ、最後は申込先の比較です。
- 金利タイプ
- 手数料体系
- 団信条件
- 審査スピード
同じ「借り換え」でも総コストと使い勝手は金融機関ごとに差があります。
ここで比較してから申し込むことで、「もっと良い条件があった…」を防げます。
よくある質問(FAQ)
書類はコピーでいい?原本が必要?
多くの金融機関では、初期段階の提出はコピーやPDFで受け付けてもらえるケースが一般的です
ただし、本審査や契約時には原本提示を求められることがあります。
最初は「コピー提出 → 原本は手元保管」という意識で進めておけばOKです。
残高証明書と返済予定表はどちらが必要?
金融機関によりますがどちらか一方で足りるケースが多いです。
急ぐ場合は、Webですぐ取れる返済予定表を先に出し、
必要なら残高証明書を追加、という流れがスムーズです。
最短で何日あれば申込みまで行ける?
条件が整っている場合(勤務先書類が不要、物件書類がすぐに用意できる等)には、5〜7日程度で申込みまで進むケースもあります。
一方で、以下のように勤務先や役所関連の書類取得に時間がかかる場合は、
- 勤務先書類が遅れる
- 役所系で再取得が必要
- 書類不備で差し戻し
1〜2週間以上かかることも珍しくありません。
まとめ
住宅ローン借り換えの必要書類は「順番」と「整合性」が重要です。
ポイントを整理すると、
- 書類は5カテゴリで整理する
- 時間がかかるものから先に動く
- 不足やズレは「説明」で潰す
- 揃ったら事前審査→損得判断へ進む
この流れを押さえておけば「書類で止まる」「何度も出し直す」状況はほぼ避けられます。
あとは、下記の記事も参考にしてください。
必要書類でつまずかないことが借り換え成功への一番の近道です。
※本記事は一般的な住宅ローン借り換え手続きの考え方を整理したものであり、実際に必要な書類や手続きは、金融機関・申込者の状況によって異なります。必ず申込先金融機関の案内をご確認ください。




