履歴書や職務経歴書については採用担当だった頃に、たくさん見てきた経験や自身の転職経験をもとに注意した点を紹介していきます。
履歴書の書き方の「履歴書を書く前に必ずすべき5つのこと」という段落でとても重要なことを書いていますので、まだ読んでいただいてない方は先にそちらを読んでください。
では応募する企業の下調べは終わった前提で進めていきます。
採用担当者が職務経歴書で何が知りたいか
採用担当として僕が知りたかったは
- 求めているスキルやキャリアがあるか
- 自社の社風に馴染めそうか
- 経験者数
- 退職理由
です。
この点がわかりやすいように注意して書きましょう。
企業や面接官によって多少異なるかもしれませんが、相手の気持ちを想像して知りたいであろうことを書くのが基本です。
職務経歴書で書くべきポイント
自分のスキルやキャリアを変えることはできませんし、嘘を書くことは絶対にダメですが、会社に合わせて職務経歴書でアピールすべきポイントを変えることはできます。
応募する企業が求めている人物像や求めているスキル、キャリアをうまく際立たせる工夫は必要です。
この後個別に見ていく、
- 職務要約
- 職務経歴
- 工夫や取り組み
- 自己PR
などの項目も共通して目立たせるポイントを意識することは重要です。
例えばあなたがプレイングマネージャーの経験があったとして、今回応募している職種ではマネジメント能力を重視されているのか、一線で活躍する現場力が求められているのかで書き方は変わるはずです。
好まれる職務経歴書の形態は?
エン・ジャパンの「中途採用を実施した企業265社へのアンケート」によると大きさはA4サイズが89%、枚数について1 ~ 2枚が51%、3枚以内が28%で多過ぎるのはNGだと言うことがわかります。
サイズに関しては他の書類とサイズが違わない方がいいですし、採用に関する稟議書に添付する際も、稟議書がA4の場合が殆どだと思いますのでA4サイズを好む方が9割りなのはうなずけます。
枚数に関しては選考する立場としては職務経歴書は2枚ぐらいで書いてあるものが良いです。
たまに5枚とか、とても長い職務経歴書を提出してくださる方がいらっしゃるのですが、ベンチャーで採用担当も掛け持ちしていた僕にとってただでさえ時間がない上、書類選考は1日に何人もしていました。
そんな時に、5枚もある職務経歴書を読むのはとても骨が折れるので直近の数社しかみていなかったりします。
全ての採用担当の方がそうだとは言いませんが、読まれない情報が書いてあるのであれば、それは無駄ですし要点が分かりづらくダラダラ長いだけの職務経歴書は印象が悪いです。
直近2〜3社ぐらいの情報は厚めに書いて、それより前のものはポイントだけさらっとで問題ありません。
書き方について僕は編年体がよいです。
エン・ジャパンの「中途採用を実施した企業265社へのアンケート」でも、「編年体の方がよい」が62%、「キャリア式の方がよいが」8%、「どちらでもよい」が28%だったようです。
業種や職種によっても好みが分かれるかもしれませんのでネット検索してみたり、こう言う時こそ転職エージェントに相談するのがいいです。
エージェントもあなたが採用されて転職することで報酬がえられるので職務経歴書の添削など快く引き受けてくれます。
それでは職務経歴書に書くそれぞれの項目について見ていきます。
職務要約を書くポイント
職務要約はこれまでの職務経歴の要点を完結に書きます。
ここがダラダラ長く書いてあったり、ポイントがいまいち良くわからないと読み進める気が薄れていきます。
応募企業の下調べをして、ここでアピールしておくポイントも会社ごとにしっかり抑えておきましょう。
職務経歴
書き順に正解はありませんので人によって好みが別れますが職務経歴は30代後半、40代の方は直近から書いていくのがよいかと思います。
まずは何年から何年まで、何という会社に在籍していたのかを書きます。それからその会社の事業内容を書きます。
その会社の中で配属先ごとに期間や担当業務、具体的な実績、取り組み、ポイントを書いていきます。
これがワンセットになります。
エンジニア系の方の場合はプロジェクトごとにこのセットを繰り返し書く場合が多いかと思います。
在籍会社ごとにこのセットで記載していきます。
職務経歴はSTAR面接を意識して簡潔に書くと、伝わりやすくなると思います。
スキル・資格
業務スキルや資格を書きます。
ここも今回求められているスキルから最初に書いていきます。
履歴書に書いてある場合、必須ではありませんが書いておくとよいと思います。
矛盾がないようにしましょう。
工夫や取り組み
実績を上げるために工夫したこと、心掛けていることなどを完結に記載しましょう。
自己PR
履歴書の書き方で紹介しました。
どちらかに書いてあればよいですが、履歴書の志望動機に記載した「今までの経験から会社に入って自分がどう貢献できるか」記載した内容と矛盾が出ないように完結に書いておきましょう。
大企業の場合は主張が強過ぎると組織に馴染めないと思われる可能性がありますし、ベンチャーなら主張が弱いと指示まち人間なのかな?と思われてイメージダウンしてしまう可能性がありますので、社風など求人要項や企業のホームページをしっかり見て応募する会社にとって響きそうなことをPRポイントとして書きます。
嘘を書くのは論外ですが、書かなくてもよいことを書かないことや、書き方を変えて良く見せる工夫は必要です。
まとめ
職務経歴書を読むのにはそれなりにパワーが要りますので、1日に何人もの職務経歴書を読む場合には、最初は斜め読みでざっと読んで気になった人のものだけじっくり読んでいくということもあります。
完結にポイントを抑えて書くようにすれば書類選考の合格率はアップするはずです。
さぁあとは転職サイトや転職エージェントに登録して転職活動していきましょう!3ヶ月後には人生が変わりはじめているハズです。
年収アップを狙いたかったので僕が使った転職エージェントはビズリーチとJACリクルートメントです。
職種や経験によってマッチするエージェントや転職サイトは異なりますが、とにかく行動しないと何も変化しませんので是非登録して面談をして見るだけでも見えてくる景色が変わるはずです。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。