キッチンの高さは85cmと90cmのどっち?家族で迷ったときの決め方

キッチンの高さ85cmと90cmを、家族の作業と使いやすさで比較する記事のイメージ リフォーム・住まい
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この記事でわかること
  • 今のキッチンで記録しておきたい高さと、作業ごとの使い勝手
  • ショールームで85cm・90cmを比較する方法と、同じ仕様を試せないときの進め方
  • 家族の意見や設備条件を整理し、決定・再試用・施工店への確認へ進む方法

キッチンを交換するとき、85cmと90cmのどちらを選ぶかは迷いますよね。

身長から計算すると中間になったり、家族で希望が分かれたりすると、何を基準に決めればよいかわからなくなることもあります。

85cm・90cmは、身長の目安で候補を絞り、普段の作業を比べてから決めましょう。

そのうえで、完成した床からの高さと、食洗機などの設置条件を施工店に確認します。

同じ仕様の展示がなくても、違う条件と試せなかった作業を残しておけば、次に何を確かめるかを整理できます。

この記事では、家族で使い勝手を比較し、希望する高さを施工担当者へ伝えるまでの確認ポイントをまとめます。

キッチンの高さ85cm・90cmは身長だけで決めない

85cmと90cmのどちらが合うかは、身長に加えて、腕の位置や作業内容、組み合わせる設備でも変わります。

「計算に近いから」「迷ったら高い方だから」と、ひとつの基準だけで決めないようにしましょう。

身長から計算した高さは候補を絞る目安

LIXILは、作業しやすい天板の高さの目安として「身長÷2+5cm」を紹介しています。

一方、PanasonicのリフォームQ&Aでは「身長÷2+5〜10cm」と、幅のある目安を示しています。

たとえば身長165cmなら、それぞれ87.5cm、87.5〜92.5cmという計算になります。

これは計算上の参考値であり、「165cmなら90cmを選べばよい」と確定するものではありません。

クリナップは、肘を90度に曲げて測った床からの肘の高さをもとに、「肘高−10cm」という目安も紹介しています。

計算結果は展示を比べる出発点にして、実際の作業で確かめていきましょう。

使う人とよくする作業によって使いやすさは違う

85cmでは切る動作をしやすく感じても、洗い物ではもう少し高くしたいと感じるかもしれません。

90cmではシンクに手を伸ばしやすく感じても、厚いまな板の上で切るときや、背の高い鍋の中を扱うときに高さが気になる場合があります。

低めには手元を下げられる面、高めには手元を上げられる面があり、同じ変化がすべての作業で利点になるわけではありません。

「どちらが高評価か」より、誰がどの作業で使いやすく、何をしにくいと感じるかを比べてみてください。

高さを変えれば腰痛や肩こりが治る、という判断はできません。

今のキッチンで使いやすい点・困る点を記録する

今の高さと作業の感覚を記録すると、展示を見たときに何を比べたいかが明確になります。

困っていることだけでなく、「この作業は今のままで使いやすい」という点も残しましょう。

床から天板までの高さと普段の履物を確認する

測れる範囲で、床から天板上面までの高さを確認します。

実測した数字と、カタログや図面に書かれた数字は分けて記録してください。

測った位置や床の状態がわからない数字を、完成後の寸法として扱わないためです。

あわせて、裸足なのかスリッパを履くのか、マットを使うのかもメモします。

履物の厚みを式へ機械的に足すのではなく、普段の足元を展示でも確認するための情報にします。

天板の高さと実際の作業位置は同じではない

天板が85cmでも、まな板の上はその厚みの分だけ高くなります。

洗い物をする位置はシンクの深さや洗う物によって変わり、鍋を扱う位置には加熱機器と鍋の高さが関係します。

ガスコンロの五徳とIHの天面でも、鍋を置く位置は異なります。

今のキッチンについて、まな板の厚み、シンクの深さ、ガス・IHの別、よく使う鍋を確認しておくと、天板の数字だけを比べずに済みます。

わからない仕様は「不明」で構いません。

切る・洗う・鍋を扱うときの作業位置に関わる条件の概念図
作業位置に関わる条件の概念図です。寸法を測るための図ではありません。

切る・洗う・鍋を扱う動作の不便を分ける

普段の作業を振り返り、次のように具体的に書いてみましょう。

  • 切る:まな板に手を置いたときの腕の位置や、手元の見やすさ
  • 洗う:食器や鍋を持つ位置、シンクの奥や底への手の届き方
  • 鍋を扱う:中の見やすさ、かき混ぜるときや持ち手を持つときの腕の位置

「使いにくい」だけより、「深い鍋の中が見えにくい」と書く方が、展示で確かめる動作を選びやすくなります。

一方、収納までの移動や配膳のしにくさは、配置の問題かもしれません。

配置も迷っている場合は、壁付けキッチンを使った感想と対面に変える前の確認点で、高さとは別に動線を整理できます。

自宅で本などを不安定に重ね、包丁や火を使って高さを試すことは避けましょう。

ショールームでは85cmと90cmを同じ条件で比較する

できるだけ同じ人・履物・作業で比較し、高さ以外に違う条件があれば記録します。

短時間立った印象だけで、普段の作業をすべて判断しないことがポイントです。

訪問前に展示の高さ・仕様・試用条件を問い合わせる

予約時には、高さだけでなく、比較できる内容まで聞いてみましょう。

「85cmと90cmで迷っています。

同じシリーズ・シンク・加熱機器で比較できる展示はありますか。

普段に近い履物で、切る姿勢・洗う姿勢・鍋を扱う姿勢を確認したいです。

試せる動作と、展示間で異なる仕様を教えてください。」

希望する製品が決まっていれば、メーカー・シリーズ名も添えます。

同じ仕様がなければ、どの条件が異なるのか、別の展示施設なら確認できるのかを尋ねておくと、訪問後の行動まで考えられます。

普段に近い履物で同じ作業を試す

履物の持ち込みや履き替えが可能か、施設へ確認してください。

試用はスタッフの案内に従い、許可された道具と動作で行います。

包丁、コンロ、水栓などを無断で操作せず、実作業ができない場合は安全な姿勢確認にとどめましょう。

85cmと90cmで同じ順番の動作をすると、比較した内容を思い出しやすくなります。

まな板や鍋が普段と違う場合、その違いも残してください。

通水できず洗う姿勢だけ確認した場合は、「姿勢確認のみ・実際の洗い物は未試用」と分けて記録します。

同じ仕様を試せなかった場合は結論を保留する

たとえば、85cmの展示は浅いシンク、90cmは深いシンクだったとします。

洗う感覚が違っても、高さだけによる差とは言い切れません。

この場合は「85cmの方がよい」とすぐ結論を出さず、シンクの仕様差と残った疑問を書いておきます。

別の展示で試す、家族と再訪する、仕様書で違いを確認するなど、足りない情報に合わせて次の方法を選びましょう。

図面で寸法を確認できても、その人の使い心地を試したことにはなりません。

試せなかった項目は「問題なし」にせず、未試用のまま残します。

夫婦や家族で高さの希望が違うときの決め方

意見が分かれたら、希望する数字の理由を、担当する作業に戻して確認しましょう。

平均身長や多数決だけでは、各自が困っている動作を拾えません。

誰が何をどのくらい行うか整理する

「料理は誰がするか」だけでなく、下ごしらえ、加熱調理、洗い物を分けて考えます。

頻度は「平日の夕食が中心」「休日の調理が中心」など、把握できる範囲で十分です。

回数を覚えていない場合は、無理に数値化する必要はありません。

よく行う作業に加えて、「この動作のしにくさは受け入れにくい」という条件も共有してください。

担当頻度の少ない人に困りごとがあっても、回数だけで切り捨てず、どの条件なら使えるかを相談します。

意見が分かれた理由を比較する

「85cmがいい」「90cmがいい」を、具体的な動作に置き換えます。

たとえば「85cmではまな板に手を置きやすかった」「90cmでは洗う姿勢を取りやすかった」と整理できれば、単なる好みの対立から、作業ごとの比較へ進めます。

これは相談のための例で、筆者宅の体験ではありません。

片方だけが試用した、履物が違った、シンクの仕様が違ったといった場合は、その条件をそろえて再確認しましょう。

85cmと90cm以外の高さや仕様も相談する

両方に受け入れにくい点が残るなら、中間の高さや別仕様も候補になります。

たとえば、今回確認したLIXILの公式ページでは、リシェルに87.5cmの設定があり、ノクト・シエラは80cm・85cm・90cmと案内されています。

同じメーカーでも、高さの選択肢はシリーズによって異なります。

希望する高さとシンク・機器を組み合わせられるかまで確認し、「別シリーズで中間高さがあったから、このプランでも選べる」とは判断しないようにしましょう。

完成床の高さと設備の組合せを確認する

使いたい高さが見えてきたら、完成後の寸法と設備の組合せを施工店へ確認します。

展示で使いやすかったことと、自宅にその仕様で設置できることは、別の確認です。

床も工事する場合は完成床から天板までを確認する

床を上張り・張替えする場合は、「キッチンが90cmです」という説明だけでなく、どの床面を基準にした寸法かを聞きましょう。

確認したいのは、工事が終わった床の上面から、天板上面までの高さです。

キッチンを置く部分と人が立つ部分の床をどう仕上げるかも含め、最終図面や仕様書で説明してもらいます。

床材の厚さだけから、完成後の高さを自分で差し引いて確定しないようにしてください。

床上張りのドアや段差も気になる場合は、フローリング上張りの施工前に確認したいドア・段差のポイントを参考に、床側の相談事項を整理できます。

食洗機は天板高さではなく必要な設置条件を確認する

「海外製食洗機を入れるなら、必ず90cm」とは一括りにできません。

Mieleの購入ガイドでは、開口部の条件として高さ81cmからの選択肢と、85cmからの選択肢などを分けて案内しています。

ここでいう開口高さは、食洗機を納める空間の寸法です。

床から天板上面までの高さとは、測る対象が異なります。

施工店には候補食洗機の品番を伝え、必要な開口の高さ・幅・奥行き、天板の厚み、完成床、給排水や電源などの条件を、該当機種の設置資料と照合してもらいましょう。

開口高さの数字が足りているように見えても、それだけで設置可能とは判断できません。

引出し・吊戸棚・水栓などの干渉を確認する

希望プランに含まれる設備について、引出しや扉を開けた状態、昇降する収納を動かした状態も確認します。

吊戸下収納、水栓、卓上食洗機などを組み合わせる場合は、互いの可動範囲や必要な空間を確認してもらいましょう。

展示と違う水栓や収納を選ぶ場合も、最終プランで照合が必要です。

レンジフードを含む設置位置は、採用機器の施工条件に沿って施工店へ確認してください。

85cm・90cmを決めるための最終チェック表

比較した感覚と、まだ確かめていないことを同じ表に残すと、次の相談へつなげやすくなります。

使う人ごとに、次の表を紙やメモへ写して使ってみてください。

比較できた内容と未解決の内容を分ける

作業の評価は「使いやすい・気になる・未試用」で記録します。

仕様が不明なら「未確認」、比較対象で仕様が違うなら「仕様差あり」と、感覚の評価とは分けて書きましょう。

記録・相談する項目85cm候補90cm候補
展示メーカー・シリーズ・品番/表示高さ記入記入
使う人・普段と展示での履物記入記入
まな板の厚み・試用できた条件記入/未確認記入/未確認
切る動作・姿勢使いやすい/気になる/未試用+理由使いやすい/気になる/未試用+理由
シンクの種類・深さ/展示間の違い記入/未確認/仕様差あり記入/未確認/仕様差あり
洗う動作・姿勢使いやすい/気になる/未試用+理由使いやすい/気になる/未試用+理由
ガス・IH、五徳、鍋の条件/展示間の違い記入/未確認/仕様差あり記入/未確認/仕様差あり
鍋を扱う動作・姿勢使いやすい/気になる/未試用+理由使いやすい/気になる/未試用+理由
家族の担当作業・頻度・意見が分かれた理由記入記入
ショールームへ:未試用の動作をどこで確認できるか回答・再訪先回答・再訪先
施工店へ:完成床から天板まで何cmか回答/確認待ち回答/確認待ち
施工店へ:指定食洗機の必要開口・配管等に適合するか品番・回答/確認待ち品番・回答/確認待ち
施工店へ:引出し・吊戸棚・水栓等が干渉しないか回答/確認待ち回答/確認待ち
残った疑問・次の確認先・回答資料と日付記入記入
次の行動決定/再試用/施工店へ照会決定/再試用/施工店へ照会

展示では「使いやすい」と感じても、自宅の設備条件が確認待ちなら、そのまま「決定」には進めません。

表は点数を合計するためではなく、決めるために足りない情報を見つけるために使います。

確認結果から次の3つの行動を選ぶ

  • 決定へ進む:主な作業を比較でき、家族が受け入れられる条件と、最終プランの寸法・施工条件も確認できた。
  • 再試用する:展示仕様が異なり判断できない、主な作業が未試用、家族の使い勝手に疑問が残っている。
  • 施工店へ照会する:希望の高さはあるが、完成床や食洗機、周辺設備との組合せが未確認。

再試用と施工店への照会の両方が必要な場合は、並行して進めて構いません。

施工店には、次のように相談できます。

「希望は天板高さ○cmです。

比較表で確認待ちにした完成床・食洗機・周辺設備について、この品番とプランで対応できるか確認をお願いします。

完成後の高さと確認結果がわかる図面・仕様書も見せてください。」

希望する仕様が決まったあと、見積書の「一式」に何が含まれるかわからない場合は、リフォーム見積もりの一式の内訳を聞き、回答後に確認する方法で、説明資料との照合方法を確認できます。

この表だけで施工可能性を認定するものではありません。

キッチンの高さに関するよくある質問

Q
身長165cmなら85cmと90cmのどちらがよい?
A

身長だけでは決められません。

LIXILの目安式では87.5cmになりますが、85cm・90cmで切る・洗う・鍋を扱う動作を比べ、選べる高さも確認しましょう。

本文の「身長から計算した高さは候補を絞る目安」と「ショールームでは85cmと90cmを同じ条件で比較する」で整理しています。

Q
夫婦の身長が違う場合はどちらに合わせる?
A

担当する作業、頻度、困っている動作を分けて相談しましょう。

平均身長や多数決で決めず、それぞれが受け入れられない条件を確認します。

意見が分かれたときは、本文の「夫婦や家族で高さの希望が違うときの決め方」を参考にしてください。

Q
ショールームでは普段のスリッパで確認できる?
A

施設ごとに異なるため、持ち込みや履き替えが可能か事前に問い合わせてください。

許可された履物・道具・動作で比較し、普段と違った条件も記録します。

確認する質問は、本文の「訪問前に展示の高さ・仕様・試用条件を問い合わせる」にまとめています。

Q
85cmと90cmの中間の高さは選べる?
A

選べるシリーズもあります。

たとえばLIXILのリシェルには87.5cmの設定がありますが、他シリーズにも共通する仕様ではありません。

本文の「85cmと90cm以外の高さや仕様も相談する」を参考に、希望する機器と組み合わせられるかも確認してください。

Q
今のキッチンと同じ高さでも大丈夫?
A

候補にはなりますが、同じ高さなら使い勝手も同じとは限りません。

シンクの深さ、ガス・IH、まな板や鍋の条件が変わる場合は、今との違いを比べましょう。

本文の「天板の高さと実際の作業位置は同じではない」で確認項目を説明しています。

Q
床もリフォームする場合はどう確認する?
A

工事後の床上面から天板上面までの高さを、施工店に確認してください。

キッチンを置く部分と人が立つ部分の床の仕上げも含めて説明してもらいます。

本文の「床も工事する場合は完成床から天板までを確認する」を参考に、最終図面や仕様書で確認しましょう。

まとめ|高さを比べたら未確認事項を残さず相談する

キッチンの85cm・90cmは、身長の式だけで決めず、普段の作業と家族の使い方を比べて選びましょう。

同じ仕様を試せなかったときは、その違いと未試用の動作を残しておくと、次に確認したいことが明確になります。

使い勝手の希望が固まったら、完成床からの高さと設備の組合せを施工店へ確認してください。

まずは最終チェック表に、わかったことと確認待ちのことを書いてみましょう。

すべてをその場で決めようとせず、「決定」「再試用」「施工店へ照会」のうち、今必要な行動へ進めば大丈夫です。

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